
グレーター・スイス・マウンテン・ドッグ
犬種の特徴
グレーター・スイス・マウンテン・ドッグは、何かを引っ張ったりする牽引き作業を得意とする犬種です。この犬種は大型ですが、動作が機敏です。力が強く、体長が体高より長い体型 をしています。しっかりと地面を踏みしめて歩く姿からは、堂々とした威厳さえ感じられます。二層構造の被毛は、分厚い下毛と柔らかい上毛密集しています。
感受性が強く、飼い主に忠実な犬種で、家族に献身的に尽くすよきパートナーとなってくれます。いつも落ち着いていますが、警戒心の強い面も持ち合わせています。
この犬の歴史
スイス原産の山岳犬は、グレーター・スイス・マウンテン・ドッグを含めて4犬種あり(残り3犬種はアッペンツェラー、エントレブッハー、バーニーズ)、そのなかでもこの犬種は一番歴史が古く、一番大型の山岳犬です。グレーター・スイス・マウンテンドッグの祖先はマスティフ系の古代犬で、ローマの人々がスイスに渡った際に持ち込まれて交配が行われたようです。
グレーター・スイス・マウンテンドッグは、スイスの僻地、アルプスの農場で飼育され、荷車の牽引や家畜追い、ガードドッグとして使われていましたが、19世紀後半になると、それまでマウンテンドッグが担っていた仕事を自動車、鉄道などの輸送機関が奪う事になり、グレーター・スイス・マウンテンドッグは絶滅に近い状態になってしまったのです。
19世紀後半まで、この犬たちは、被毛のパターンが同じであったため、一般的に同一種とみなされていましたが、純粋なスイス原産山岳犬を研究していたアルフレッド・ハイム博士が、これらの犬たちの正確な違いを見つけ、4種類に区別することになります。
1908年、ハイム博士がバーニーズ・マウンテン・ドッグのショーで、短毛の見事な犬を発見し、この犬を独立した別の犬種とみなし、以前に見かけたスイスの屠殺業者の犬によく似ていたことから、グレーター・スイス・マウンテン・ドッグと名付け、犬種が誕生した記念すべき年でした。1910年にはスイスのケネルクラブの公認を受け復活に成功した。
1968年にはアメリカに持ち込まれ、1970年に最初の繁殖に成功しました。直後にアメリカのグレーター・スイス・マウンテンドッグ・クラブが設立され、AKCは1995年、137番目の犬種として公認した。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 股関節形成不全、胃捻転、肘関節形成不全 予防として股関節検査・眼科検査をしておくことをおすすめします。 |
---|