股関節形成異常

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股関節形成異常(こかんせつけいせいいじょう)

股関節が正常に形成されていない病気です。おもに、遺伝的要因もありますが、成長する環境での変形も考えられるといわれており、シェパード、ゴールデン・レトリバー、ラブラドール・レトリバー、秋田犬などの大型犬・超大型犬で発生が多く、成長期の栄養のアンバランスが、骨および筋肉の正常な発育を妨げる事も遺伝的要因を助長しているといえます。
症状は体重が増加し、活動性が高まる生後4ヶ月~1歳齢からとわかってきています。

股関節形成異常になると、後ろ足の歩き方や座り方の異変、腰を振るように歩いたり、足を痛がる、足を引きずるなど、運動を嫌う(運動不耐性)などの症状が現れます。そのほかに、走るときにうさぎ跳びのように後ろ足で同時に地面を蹴る、階段の昇り降りを嫌うなどの様子も見られるようになります。

小型犬の場合、股関節の形成不全がおこっても、体重が軽いため骨格への影響が少なく、症状が出るまでには至らないことが多いでしょう。

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獣医師・宿南章獣医師

投稿者プロフィール
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
   
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
   
【所属団体】 The Royal Society for the Protection of Birds 会員

日本盲導犬協会 会員

野生動物救護獣医師協会 正会員
   
【プロフィール】 1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。

日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。

   
【研修・研究内容】 1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習

1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習

1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)

1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)

1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)

2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修
   
【論文】 Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004
   
【著書】 「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。

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