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プチ・バセット・グリフォン・バンデーン
犬種の特徴
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンは、グリフォン・バンデーンの犬種で、サイズは4種類に分かれます。その中でも、プチ・バセット・グリフォン・バンデーンは一番小さかったと言われています。標準な体格は、体長が体高の1.5倍とされていて、このような横長の体型は、深いやぶのなかでも平気で突進していくことができるのです。頑丈な骨格を持ち、驚くほどすばしっこく動くことができます。
針金のような粗い上毛と、顔にある長い飾り毛が特徴です。短く密生した下毛との二層構造の被毛がトゲや雨風からしっかりと体を保護してくれています。
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンは、誰に対しても愛想がよく、遊び好きなので、子供たちや他の犬、または他の動物とも仲よくやっていけます。飼い主にも忠実で、家族には豊かな愛情を注ぎます。陽気で活発な犬種で、楽しめることを探してうろつき回り、穴を掘ったりする傾向があります。
この犬の歴史
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンは、フランスの小型猟犬種のうちの1つで、地面に低く鼻をつけて臭跡をたどる嗅覚型猟犬です。その起源は、16世紀のヨーロッパに遡ります。フランス語で“プチ”は「小さな」、“バセット”は「低い」、“グリフォン”は「粗い被毛の」、“バンデーン”はフランスの地方名といった具合で、つまりそれをまとめると「小さな背の低い粗い被毛で覆われたバンデーンの犬」となり、この犬種の特徴を簡潔に述べています。
フランスの西海岸に位置するバンデーンという地域は、イバラや下生えの潅木が密生し、岩場の多い土地です。このような自然環境で狩りをするには、イバラのトゲや下生えの潅木にも耐えられるだけの頑丈な被毛と、臭いを嗅ぎながら潅木の間をぬって獲物を追跡できる短い足と、岩や丸太を飛び越えていけるすばしっこさがあり、一日中狩猟ができるほど活動的で機敏で大胆、精神的にも肉体的にもタフで丈夫でした。
フランスの猟犬種は大型犬と小型犬に分けられ、サイズによって異なった獲物の狩猟に用いられました。
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンより大型のグラン・バセット・グリフォン・バンデーンはノロジカやオオカミのような大きな獲物の狩猟に用いられ、プチ・バセット・グリフォン・バンデーンはウサギや鳥類など小型の獲物の狩猟に用いられていました。
実際に1800年代の半ば、プチ・バセット・グリフォン・バンデーンは粗い被毛を持ったバセット・ハウンドの一種としてイギリスの人々に紹介されますが、バセット・ハウンドよりも長い足をして、より敏捷さに秀でた猟犬でした。
この犬種はもともと大きめのサイズ(ラージ・バセット・グリフォン・バンデーン)と小さめのサイズ(プチ・バセット・グリフォン・バンデーン)が存在していましたが、フランスではこの二種類のサイズをひとつの犬種とみなして1970年代までずっと一緒に交配されていました。
1990年にはAKCから認定され、現在では陽気な性格と、手入れのしやすさが人々に受け入れられて、多くの愛好家から注目されています。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 股関節形成不全・外耳炎 予防として、股関節検査をしておくことをおすすめします。 |
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