パグ
犬種の特徴
パグは、体長が短く、正方形に近い形をした、小柄な体型の犬種ですが、筋肉がよく発達し、前肢は、まっすぐでとても丈夫で、後脚は、筋肉がよく発達しており、力強く、快活に歩きます。額には大きく深いしわがあり、いつも何かを気にかけているような表情が特徴的です。短く、柔らかい被毛が密生しています。
愛情深く、遊び好きで、共に生活するパートナーとして理想的な犬種のパグは、コミカルな表情が見え隠れして、少々頑固な面もありますが、人を喜ばせることが大好きです。
この犬の歴史
パグは紀元前400年以前から存在が確認されている極めて古い犬種です。当時の中国王室で飼育されていたローツと呼ばれた犬がパグの原型になったと考えられ、ローツとペキニーズとの決定的な類似性によってもパグの起源は中国だと思われます。さらなる祖先は極東のマスティフが小型化したものといわれています。
1600年代の末頃オランダの東インド貿易会社によって、オランダに持ち込まれたと考えられています。そして、すぐに人気を集めることになりました。1572年、スペインの兵士がウィリアム王子を暗殺しようと近づいた際、吠えて王子の命を救ったため、王家公認の犬として知られることになりました。
1790年頃にはフランスでも人気を集めます。ナポレオンの妻、ジョゼフィーヌは拘束された際、彼女の愛犬であったパグを使ってメッセージをナポレオンに伝えたといわれています。
1886年に何頭かのパグが、中国からイギリスに持ち込まれ、貴族の愛犬家から絶大な人気を得るようになりました。猟犬を見慣れているヨーロッパの人々にとってパグは珍しい犬種であったため、イギリス在来の犬種の吻(前顔部)の長さに影響を与え、ヨーロッパで短吻犬種が流行するきっかけを作りました。ヴィクトリア朝時代のパグは、そのしわのある顔を強調するために、耳の先を切る「断耳」をしていました。
パグとは、ラテン語のにぎりこぶしのことで、頭部の形がにぎりこぶしに似ているところから名付けられたと伝えられています。
アメリカでは1885年にAKCに登録され、それ以来、ペットとして、またショードッグとして、安定した人気を誇っています。
かかりやすい病気
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