スタンダード・シュナウザー

スタンダード・シュナウザー

スタンダード・シュナウザー

犬種の特徴

スタンダード・シュナウザーは、横から見るとほぼ正方形に近く、丈夫でがっしりとした体つきをしています。脚と首は長く、体は筋肉質で引き締まっています。

被毛は、針金のように硬くて太い上毛の下に、柔らかな下毛がはえています。頬ヒゲと口ヒゲ、さらに目の上にある毛が大きな外観的特徴であり、その表情からは用心深さと、イキイキとした活力がうかがえます。

飼い主や家族とはしゃぎまわって遊ぶことが大好きな、陽気でひとなつっこい性格です。とくに、子供に対して特別な愛情をそそぎます。また、非常に従順で、飼い主のいうことには何でも素直に従う犬種です。

この犬の歴史

スタンダード・シュナウザーは、3種類のシュナウザー(ジャイアント、スタンダード、ミニチュア)のなかでも、もっとも古い歴史を持つ、シュナウザーの原型ともいえる犬種です。

この犬種が存在していたことを示す明らかな証拠が、すでに14世紀から見つかっています。その証拠によって、この犬種が、早い時期から番犬として、また狩猟をする時のパートナーとして飼育されていたことがうかがえます。

この犬種は、作業や狩りをするテリア系との交配で偶然誕生した犬種といわれていますが、一方で黒いジャーマン・プードルとグレーのウルフ・スピッツ、さらにワイヤーヘアード・ピンシャーなどとの交配から派生してきたとも考えられています。

そういった交配の結果生まれたのが、ネズミ捕りの能力に優れ、有能な番犬として活躍できる犬でした。こうして20世紀初め頃まで、スタンダード・シュナウザーは、水猟犬として知られた犬種であったが、牧羊犬から番犬となり、家畜の追い犬に転じ、ネズミの駆除には抜群の能力を発揮するため穀物庫の番犬として人々に親しまれていました。

1800年代後半から1900年代初頭にかけてのシュナウザーは「人間の頭脳を持った犬」と呼ばれ、猟犬、番犬、警察犬、護衛犬、戦時中には伝令犬、救護犬など、多方面にわたって活躍する万能犬でした。

1879年、ドイツで開かれたショーに、初めてスタンダード・シュナウザーが登場することになります。この時は、「ワイヤーヘアード・ピンシャー」という名前で参加し、この犬の利発そうな顔立ちはすぐに愛犬家たちを魅了することになります。そうして1900年頃には、ショードッグとして大変人気の高い犬種になりました。

現在は他のシュナウザーほどの人気はありませんが、安定した支持者を獲得しています。

かかりやすい病気

気をつけたい病気 特にありません。
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獣医師・宿南章獣医師

投稿者プロフィール
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
   
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
   
【所属団体】 The Royal Society for the Protection of Birds 会員

日本盲導犬協会 会員

野生動物救護獣医師協会 正会員
   
【プロフィール】 1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。

日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。

   
【研修・研究内容】 1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習

1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習

1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)

1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)

1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)

2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修
   
【論文】 Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004
   
【著書】 「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。

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