
ジャーマン・ワイヤーヘアード・ポインター
犬種の特徴
ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターは、体高より体長の方がやや長く、背は短く、肩甲骨から尻の方にかけてかなり傾斜した体型の狩猟犬です。力強く、伸びやかで、流れるような動作のバランスがとれている犬種です。
上毛は、まっすぐで針金状の被毛で、水中や森の中などから体を守る役目を果たしています。眉付近の厚い硬毛は薮から目を守り、口や顎の髭は茂みをくぐり抜ける時に顔面を保護します。密生した下毛は、冬には分厚くなって保温効果を高め、夏になると薄くなって熱が発散しやすくなります。
ジャーマン・ワイヤーへアード・ポインターは、頑強な鳥獣狩猟犬であると同時に、よき伴侶犬としても人々から親しまれています。 ただ、狩りを長時間続けられる体力を持ち合わせているだけに、穏やかな伴侶犬としての長所を維持するためにも、毎日、そのエネルギーを発散させる時間が必要です。
この犬の歴史
鳥獣猟に猟銃が広く使用されるようになるにつれ、狩猟犬に対して多方面に渡る能力が求められるようになっていきました。ドイツでも、用途の広い犬種を求める声が最高潮に高まり、そういった犬種を作り出す試みが行われます。その試みがもっとも成功したといえる犬種のひとつが、このジャーマン・ワイヤーヘアード・ポインターです。
猟師たちは、自分の犬に対して、高地にいる獲物の居場所を片足を上げて指し示したり、傷を負った獲物を追跡したり、狩場を荒らす害獣たちと闘ったり、また陸地や水中に落ちた鳥を回収したりといった、多方面で活躍できる能力を期待していました。
この犬種にもっとも影響を与えた祖先犬は、プーデルポインター(オールド・ジャーマン・プーデルとポインターを掛け合わせた犬種)です。
このプーデルポインターを、初期のジャーマン・ショートヘアード・ポインターや(ジャーマン・ラフヘアード・ポインター)、ポーリッシュ・ウォーター・ドッグなどと交配させた結果、風雨に耐え得る被毛に覆われた、どんな環境の土地でも臨機応変に順応して狩猟をこなせる万能犬、ガンドッグが誕生しました。
長い間、ドイツで一番人気のある狩猟犬として君臨してきましてきたジャーマンワイヤーヘアードポインターですが、アメリカにこの犬種が渡ったのは、ようやく1920年になってからのことです。その後、1959年にAKCに認定されましたが、やはり原産国であるドイツでの人気が目立っています。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 股関節形成不全、 予防として、股関節検査・肘関節検査をしておくことをおすすめします。 |
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