愛犬の食事療法食~美味しいものをあげたい!~

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病気と食事によるケア

column02-02-01-ph03~病気の時はおいしいものを愛犬に食べさせてあげたい!!~

食事療法と栄養科の指導しだしてから、夜寝る時間がないほど多くの愛犬の飼主さまから相談を受けてきました。

夜中の1時、2時まで相談にのり、朝は6時から指導やアドバイスを行っていました。

(睡眠時間は平均3時間半ほどの生活でした、少ないときは1時間半ぐらいの時もありました。)

それほど、愛犬にまつわる病気は多発しており、そして、お困まりのご家族が多いということを痛感いたします。

ですが、日本には栄養科や食事療法を本格的に行う病院はほぼありません。

そのため、私のところに相談が殺到したのだと思います。わらをもすがる人が多かったと思います。ですが、悲しいことですが、私の体はひとつしかなく、結局、私自身が極度の過労で倒れました。

数週間、動くこともできない状態で、連絡が鳴りやまない状態で申し訳ない気持ちでいっぱいの時間を過ごしました。困って命が消えそうな愛犬たちに対して、何もできない自分というのは拷問の時間です。

私が動けない間に、何匹かのワンちゃんが亡くなってゆきました。

私が受け持った子供たちは、多くの場合、一般の治療では打つ手がないと診断された愛犬たちでしたので、今思い出すだけでもとても悲しくなります。

病床で考えました。自分がいなくなったら、病気の子たちをサポートできないという形態はダメだと。

それで、回復後、診療は地域の訪問治療の栄養指導だけに限定しました。

それで、なにをしたかというと、食事療法食(治療食のドッグフード化)の研究をはじめました。

私が診療でアドバイスしたり、指導したりして回復いただく内容と同じものをドッグフードで作り上げることを目標として取り組みました。

その開発をはじめて、2年が経過します。

新規の外来などを完全にやめましたので生活は大変苦しくなりました(しかし、食事療法食の製品化は、片手間でできる仕事ではなく、本気で打ち込まないとできません。ドッグフードを作る技術は高度で、甘い取り組みでできるようなレベルにいまの本物のドッグフードはないからです。なんでもいいのなら簡単にできるのですが、それはダメですよね)。

その2年間取り組んだ私が治療で使っていたものを再現したドッグフーードが、本日完成しました!

まだ、手作り感がそのままの製品ですが、
病気の

  1. 心臓病
  2. 腎臓病
  3. 介護

の3点です。

たぶん、いままでの食事療法(療法食、特別療法食)と、まったく異なっているドッグフードと思います。

病気の時はおいしいものが食べたい!

column02-02-01-ph02みなさんは、病気になり、入院した時に、味気ない食事がだされたら、どんな気持ちになられるでしょうか?

暗く、悲しく、落ちこんで気分がど~~ん

となられると思います。私もそうです!!

愛犬も同じと思うのです。
これは、食事の指導をしていて、とても強く感じます。

病気の時は、美味しいものが食べたいのです。人も、犬もいっしょです!

そのため、病気用ではありますが、美味しいということをとてもとても大切に作りました。

健康に良くて、美味しく食事療法を食べて欲しいと思っています。

(特に、最近は記事更新をあまりしていなかったのは、こういう仕事に打ち込んでいた事情がありました。これで、私がみることができなかった愛犬たちは許してくれるでしょうか。)

愛犬は人の1/6しか寿命がありません。

その短い、短い人生を、病気と闘うということで、食べるという喜びを一つ失って欲しくないと願っています。

幸せに、人生を過ごして欲しいです。

短い、短い、本当に短い人生を人のたった1/6の人生です。

そう願ってます。

良い食材にこだわってつくっていますので、価格はやや高めとなっています。ですが、どうしても良いものを愛犬に与えたいという方にはおすすめだと思います。

金額が合わない方は、その場合は今まで通りかかりつけの動物病院での療法フードを選んでいただければ良いと思います。

私のところには、とても難しい愛犬たちが多かった関係で、最後の望みで相談に来られる方がとても多かったのです。そのため、その子たちの仕様になってます。

回復するチャンスと美味しいという幸せ
の両方を与えてあげたかったんですね!

この記事を読んでくださっていただいている多くのご家庭のワンちゃんには関係ないことかもしれません。その場合は、スルーしていただければ幸いです。

必要な方のために、300gのサンプルをご用意しています。

ご興味がございましたら、お試し下さい!

それぞれの病気の専門食事療法

<心臓サポート>

心臓の悪い(僧帽弁閉鎖不全などの心臓疾患)専門の療法食です。
犬用療法食 心臓サポート

犬用療法食 心臓サポート

心臓への負担を軽くするには血液循環を健康に保つことが重要です。
血液循環は、コロイド浸透圧という特殊な小さなポンプ・システムで保たれています。心臓サポートは、ナトリウム低減と共に、新しい視点からポンプ・システムを維持するのに必要なコロイドの栄養成分をしっかりと配合しています。
かかりつけの動物病院の治療とともに、その食事療法ケア食としてご使用ください。

>>犬用療法食 心臓サポートの詳細はこちら

<腎臓サポート>

慢性腎不全など腎臓の悪い子のための専門療法食です。
犬用療法食 腎臓サポート

犬用療法食 腎臓サポート

腎臓の健康をできるだけ維持できるよう、ナトリウムやたんぱく質を少なくし腎臓への負担を少なく設計しています。
また、腸内の余分な窒素有害物質を吸着できるよう米糠を焙煎したものを配合しています。
タンパク質には、5日間4℃で肉を柔らかくし、さらにそれを30時間煮込んだものを使用しています。このことにより、少ない量のタンパク質でも吸収性を高める体を健康に維持できるよう製造してます。

>>犬用療法食 腎臓サポートの詳細はこちら

<介護サポート>

認知症、老齢寝たきり、下肢の弱りや震えなどでお困りの愛犬に。
犬用療法食 介護サポート

犬用療法食 介護サポート

認知症(痴呆やボケと以前に表現されていた症状)、老齢寝たきり、認知症による夜鳴き、下肢の弱まりや震えなどでお困りの愛犬のための専用フードです。
炭水化物を低減し(当社比較)、ビタミンを多く配合しています。

犬の先祖であるオオカミは「鹿肉」を主食としていました。
その鹿肉をたっぷり入れることにより心身の健康を維持を助けるよう設計しています。
犬の中には、かなり動物性たんぱく質を必要としている個体が比較的多くいるように思います。

穀類中心で対応できる愛犬もいますが、6500万年間 肉食であった犬の歴史から、動物性たんぱく質を多く必要とする愛犬は多いです。
そして、介護を必要としている愛犬は、その傾向が顕著であると感じています。

>>犬用療法食 介護サポートの詳細はこちら

まずは、3か月間、愛犬のために、この療法食を試していただくことをおススメします。
また、現在は上記の3つ以外にも、皮膚疾患に対応した皮膚サポート関節炎やヘルニアなどに対応した関節・椎間板サポートも製造いたしました。

<ワンポイント・アドバイス>

<心臓疾患>
<腎臓病>
<介護>
心臓疾患のワンちゃんは、少し動物性の蛋白質を増やしてあげる、そのようなフードを選ばれると、循環が保たれやすいです。ご家庭で、おやつを作られ、鶏肉や牛肉をボイルしたものをあげてみられてはいかがでしょうか。 米ぬかを炭に近くなるまで煎りましょう。それをほんの少しいつものご飯に混ぜてあげましょう。腸内の余分な蛋白分解物や、悪玉腸内細菌の出す毒素を吸着して、症状を軽くすることに役立つでしょう。 日本犬であれば魚を与えてあげると、症状が軽くなることが多いと思います。

病気のわんちゃんが笑顔で過ごされることをを祈っております!

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獣医師・宿南章獣医師

投稿者プロフィール
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
   
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
   
【所属団体】 The Royal Society for the Protection of Birds 会員

日本盲導犬協会 会員

野生動物救護獣医師協会 正会員
   
【プロフィール】 1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。

日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。

   
【研修・研究内容】 1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習

1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習

1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)

1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)

1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)

2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修
   
【論文】 Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004
   
【著書】 「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。

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