意外に知られていない適切な食事の量

愛犬の適切な食事の量

~意外に知られていない裏事情への対処法~

犬の食事の量は、平均的な目安はありますが、個体により、相当の違いがあります。
このことを、「規格品」のように考えている人が多いので、非常に心配です。

「愛犬は規格品でも、電気製品でもありません!!」
愛犬は、ひとつの個性とその子の特性を持った命です。

みなさんは、人です、よね(笑)
ほかの人が、ごはん一杯で満足なときでも
・もっと食べたいとき
・それ以上食べられないときがなかったでしょうか?
ヤセの大食いの人もいれば、あまり食べない方もいます。
人でも、そうですよね。

犬はもっと個体差があるのです!!
あなたが、規格品のように食事の量を一定にされたら、どう感じられるでしょうか?
愛犬の食事量を、あまりにパッケージの表記通りに理解すること、飼い始めたときに専門家から言われたルールを四角四面に受け取りすぎると、愛犬の食事というよりは、電気製品と同じ扱いをする可能性があります。

一方で、ルーズになりすぎると、愛犬にとって逸脱した食事となります。

このあたりは、言葉の受け取り方が個々の方で大きく違うため、子犬を譲るときなどに、厳しめで伝えられることが多いという「裏事情」があります。

このブログをお読みいただいている方は、愛情あふれる愛犬家のかたばかりです。

ですが、文章の理解の仕方は、人それぞれ、けっこう大きな違いがあります。(苦笑)

ペットショップで子犬を飼うときも同じで、ペットショップ側からすると、まだ新しいご家庭に慣れていない段階で、フードを食べさせすぎて体調壊す子が頻発するのです!!
特に、最初の1週間で、食べさせすぎによる下痢、体調不良により命にかかわるようなトラブルが起きたりします。子犬が来た当初は、どうしてもかわいいために、たくさん家族に触られて、騒がれて、触られて、精神も肉体もヘロヘロになります。
●はじめての知らない人ばかりの家族
●新しい場所(家)
●嗅いだことのない匂い(犬はここからもストレスを感じます)
●聞いたことのない音(住居周辺の音なども子犬にとっては初めての音でとても神経を使います)
この慣れない状態で、ご飯をたくさん与えれれると、致死性の下痢を起こしたりします。 そのため、ペットショップでは、フードの与えすぎがその子の不幸を招くことがあるために、厳しく給与量の制限を指導する場合が多いです。

ところが、その量は、最初の1週間はいいのですが、あとは、その子の食欲や成長に合わせて調整してあげる必要がでてきます。

人の赤ちゃんでもミルクを欲しがる量が違うのと同じです。

あと、獣医師が太らせないようにと言いますが、それは、生後一年以降の成犬になってから以降の注意事項です。1歳以降は食事量で、適正体重を調整してゆきます。

ただ、「大型犬の成長期」だけは、一気に大きくすると骨の異常をきたすので、腹7分目ぐらいのやや少ない量でゆっくり成長させます。

このことで、骨異常を大型犬は少なくすることができるからです。

では、その他の普通の子犬や成犬の食事量ですが、
それを、どうやって決めるかというと、下記の方法で調整するとその子その子の適正量に合わせることができます。
1、20分で食べきる量を与える
犬は無限に食べ続けると考えている人がいますが、そうではなく、空腹が満たされるまでは猛烈に食べますが、満たされると、ピタッと食べなくなります。

そして、この量で、軟便になるようであれば、

2、軟便にならない量までフード量減らす

これが、犬の食事の適正量です。

あとは、長期的にみて、太りすぎならこの量から減らしてゆきます。このことで、体重のコントロールも適切に調整できます。

本当にフードを必要としているか、単に過剰な欲求で欲しがっているかは、愛犬の目を見ます本当に栄養が足らなくてフードを欲しがっているときの目と、よくばりで食べたがっているときの目は表情が違うのです。

こうやって、本当に適切な量の食事量を調整してゆきます。

人の子供でも同じですよね。本当にお腹が空いているときには、必死で食べたがります。そう訴えます。 でも一方でオヤツやお菓子なども欲しがりますが質が違いますね! それを愛犬でも見分けてあげることが大切となります!

食事量の調整の仕方は、いろいろな方法がありますが、私へのご相談は、

◆食事量が極端に少なすぎる(真面目に規格を厳守)◆多すぎる(無秩序に与えすぎ)の場合がとても多いです。

犬をたくさん飼った経験がある人は、犬が無秩序に食べ続けることがないことを知っていると思います。ちゃんと、適正量になるとピタッと食べなくなります。

それを、小さい時から、ずっとヒモジイ思いをさせてきた子は、その記憶で過剰に食べたがるということが起きます。

小さいころや成長期に食事制限をしすぎると、子犬の代謝が落ち、飢餓遺伝子が活性化して、太りやすくなります。

基本的に、食事制限は、1歳以降での調整で太りすぎを防止してゆくことが役立ちます。

あまりにお腹を空かせすぎると、石を食べたり、ストッキングやおもちゃまで食べたりして、とても危険でもあります。

このあたりは、ちゃんと説明したものが少ないので、また機会があれば追加で記事を書いてゆきたいと考えています。あと、食事の変更はできるだけゆっくりと行われるのが良いです。

犬を規格品としてみないように、自分や家族と同じように食べる量に個性があること、そして、飼主としてそのような配慮をして飼育してあげていただくことを心掛けていただければ幸いです(∩_∩)

 

獣医師・宿南章獣医師

投稿者プロフィール
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
   
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
   
【所属団体】 一般社団法人ペットフード協会 会員

ペットフード公正取引協議会 会員

The Royal Society for the Protection of Birds 会員

日本盲導犬協会 会員

野生動物救護獣医師協会 正会員
   
【プロフィール】 1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。

日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。

   
【研修・研究内容】 1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習

1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習

1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)

1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)

1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)

2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修
   
【論文】 Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004
   
【著書】 「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。

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