<外耳炎からはじまった皮膚病 カユミの原因とは>
皮膚病とカユミの原因はたくさんありますが、一番最初の皮膚病のきっかけが「外耳炎(耳)」の場合は、耳で繁殖した病原性酵母であるマラセチアという感染症の診断・治療が役立ちます。このマラセチア菌が皮膚病やカユミ(痒み)を起こします。
●耳をよく後ろ足でかいている子
●耳がくさい子
●耳の中が黒っぽい子
などは、耳の中で病原性のマラセチアという酵母菌が繁殖しているかもしれないです。
マラセチアっだけでなく、ブドウ球菌という細菌が繁殖して同じような外耳炎と皮膚症状を起こしている場合もあります。
直接の原因は、マラセチアやブドウ球菌ですが、そうした病気に感染する理由として、犬の免疫力や抵抗力の低下があります。
何匹が愛犬を飼育していて、この子だけ耳や皮膚に病気がでるということが起きます。人でも、個人個人で兄弟や家族であっても体の丈夫さに差があるように、ワンちゃんも同じです。1匹ずつ違うのですね。
マラセチアはとても強いので、それ専用の薬用シャンプーと、食事療法を併用されると、効果がでることが多いです。
マラセブという薬用シャンプーが有名です。
ただ、もともと免疫系や抵抗力が弱いので、外耳炎や皮膚炎が起きていますので、薬用治療を止めると、再発する子が多いと思います。
そういう子は、たぶん製法として、
①高温高圧で加工した肉 ②酸化した油 ③穀類の多い食事
にとても弱い傾向があるように感じます。
そのため、ドッグフードをやめて手作り食にされると、皮膚アレルギーが治る子が多いのは、そのためです。
手作り食がすごいのではなく、愛犬が高温高圧で加工された肉に弱いというのが背景と思います。そのため、手作り食で有用な食材と説明されている食材を入れなくても、
①ごはん
②お肉
③油
④少しの炒った糠と塩
の食事で治る子が多いです。
手作り食の欠点として、長期与え続けるとミネラルの過不足を起こして、寿命が短命となる危険性を持つと思いますが、愛犬の免疫力や抵抗力の低下には、高温加熱された肉 の除去が役立つことがとても多くあります。
皮膚のかゆみ、皮膚アレルギー、皮膚炎を持つ子でも、主に外耳炎がきっかけとなったマラセチア菌の感染があると、食事だけでは十分な効果が得られない場合がありますので、食事の変更で効果がでない愛犬には、このような視点でも注意をしてみてあげていただければと思います。
そして、シャンプーなどでマラセチアが良くなったら、良質の食事で健康をとても維持しやすくなると思います。
では、応援しています!