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獣医師 宿南 章の手作りドッグフード
- 2015/9/24
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<獣医師が開発した本物のドッグフードとは>
私(宿南章)が開発したドッグフードは、動物病院の通販ホームページのみで販売しています。私の写真が載っています。
完璧でないものを完璧として販売すること、最高でないものを最高のものとして販売することは私はいたしません。
すべては本当に意味で愛犬のためでなければならないと思っています。
私は愛犬のためにドッグフードを開発しましたが、良質とはいえ、私自身は過剰なトークで売ることは是としません。私はプロの治療家ではありますが、商売人ではございません。
たとえば、愛犬にとっての最高のドッグフードに、
DL-メチオニンという成分が含まれている(記載されている)ときには最善とはいえないと考えます。
通常のドッグフードにはほぼ必ず入っている成分ですが、これは、肉食動物の尿は酸性尿が正常なため、尿を酸性にするための成分です。
ですが、このDL-メチオニンは、肉がたっぷり入っていれば、入れる必要はありません。 肉が多いと、正常な酸性尿に自然となるからです。
一方、人間の場合は、アルカリ尿が正常ですので草(野菜や植物)を食べないと、健康なアルカリ尿を保てませんので、野菜が必要です。
ですが、犬の場合は、6500万年間 肉を主食に食べてきたため、酸性の尿でないと病気にかかってしまうのです。そのために、多くの肉が必要です。
ですが、ドッグフードは安く作るために穀類を主体として進化してきています。ですが、それではアルカリ尿になるため、酸性にするDL-メチオニンが配合されています。
そのため、最高のフードというためには、
●肉の使用量を増やしてDL-メチオニンを使用しない配合か、
●合成で製造したDL-メチオニンではなく、天然型のL-メチオニンを使用している必要があると考えます。
似ていて、分かりにくいのですが、
DL=合成型
L=天然型
です。
メチオニンは酸化剤なので、貧血や細胞損傷を起こす硫黄(イオウ)を含んでいます。そのため、この配合にはけっこう神経を使います。
このような細部への徹底したこだわりがあり、愛犬への最高のフードだと言えるのだと思います。
DL-メチオニンの意味が分かってくると、理想の、最高の、最善のドッグフードがどういう配合か、自然に理解できるようになれます。