
ブラック・アンド・タン・クーンハウンド
犬種の特徴
ブラック・アンド・タン・クーンハウンドは、程よい筋肉質な体格を持ち、力強さとスピード、さらに機敏さを兼ね備えています。体高よりも体長がやや長い体型で、長く垂れた耳が特徴の犬種で、力強く、リズミカルな、歩幅の広い歩様には、誰でも感銘を受けるほどです。猟犬としては、適度な骨量と適度な筋肉がなければならず、牡の方が牝よりも骨量豊かで、筋肉も発達しています。
輝きのある短かく密にはえ揃った被毛はどんな天候にも適しており、体を十分保護してくれます。
ブラックアンドタンクーンハウンドの性格は、おとなしく他の犬や猫、子供などともうまく仲良くできます。 しかし狩猟の本能を色濃く引き継いでいるので、一端臭いに執着するとなかなか引き戻すことは難しく、子犬の頃からの訓練が必要となります。
この犬の歴史
ブラック・アンド・タン・クーンハウンドは、11世紀のイギリス、ノルマンディ公ウィリアム1世時代に活躍したタルボット・ハウンド(長い垂れ耳の猟犬) の子孫と考えられており、ブラッド・ハウンドの前身であるセント ・ヒューバ ードの血を引き、さらにアイリッシュ・ケリー・ビーグル、フォックス・ハウンドなどの混血があると言われています。
ブラック・アンド・タン・クーンハウンドはアライグマなどの獲物を追跡し、木に追い上げる習性をもつ作業犬で、鼻を地面にこすりつけながら、獲物が通ったかすかな臭いを頼りにものすごいスピードで獲物を追いかけて猟をしていました。さまざまな哺乳動物の臭跡を追いかけますが、特にアライグマとフクロネズミを狩るのを得意としていました。また、しばしば真っ暗な夜の山中を追跡することもあり、獲物を木の上に追い詰め、獲物を追い詰めると即座に吠え声を変化させハンターを呼び寄せました。
AKCは、1945年にブラック・アンド・タン・クーンハウンドを認定しましたが、この犬種はショードッグやペットとしてよりも、現在に至るまで狩猟犬として絶大な人気を誇っています。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 股関節形成不全・外耳炎 予防として、股関節検査をしておくことをおすすめします。 |
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