チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
犬種の特徴
チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、きゃしゃで細身の体をしており、上品で優雅な雰囲気をもちあわせている犬種です。体高より体長がやや高く、肩はよく傾斜し、背はまっすぐしています。イキイキとした足取りで軽やかに歩きます。
被毛は、ヘアレスと全身に毛のあるパウダーパフの2種類あり、無毛のヘアレスタイプは、胴体にはほとんど被毛はなく、尻尾、四肢の指に絹糸のような被毛がはえており、頭部にはとさかのような飾り毛が生えているのが特徴です。皮膚はなめらかで柔らかい感触をしています。パウダーパフタイプは、全体に密集した中くらいの長さの被毛がはえ、柔らかく絹糸のような手触りをしています。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、遊び好き心優しい愛玩犬、または感受性の強い性格です。飼い主にも忠実で、他の犬や、見知らぬ犬ともやっていける犬種です。
この犬の歴史
チャイニーズ・クレステッド・ドッグの起源は、はっきりとわかっていないのが現状です。この犬種を含めて無毛犬は、“突然変異”として世界中に出現していたようですが、主として中南米にかけて多く見受けられたようです。
ただし、この無毛犬には、中国に13世紀から存在していたという説もあります。アフリカ原産の無毛犬が、中国に渡り、小型に改良され、その後、中国船の交易によって世界中にもたらされたとするアフリカ原産、中国改良説が現在では有力となっています。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグがアメリカで公認されたのは1883年でした。その後登録がとだえたため公認が取り消されたことや、犬種名が中国原産を思わせるところから、この犬の原産国が中国説、トルコ説、アフリカ説、メキシコ説などと取り沙汰されました。
犬種名は「中国人のとさか(冠)のある犬」という意味で、頭部と下肢と尾だけに毛がある無毛犬で、中国の清朝時代の男子の頭髪(頭頂の一部分のみ長く 垂らした=クレステッド)に似ていることから名付けられたといわれています。また、チワワの祖先犬ともいわれている犬種です。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 特にありません。 |
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