
ブリュッセル・グリフォン
犬種の特徴
ブリュッセル・グリフォンは体高と体長がほぼ同じ長さの体型をしており、がっしりとした体格の小型犬で、サイズの割にはしっかりした骨格を持っています。活発ですばやく動き、よく発達した脚をもち、適度な歩幅で地面をしっかりと踏みしめて歩きます。
頭部の毛が他の毛よりも長く、針金のように硬いラフ・タイプの被毛と、直毛で硬いスムース・タイプの被毛の2種類があります。
陽気で、独立心が強い、ブリュッセル・グリフォンは、どんな場合でも自分の意思を主張します。いつも自信に満ち溢れており、喜びを体いっぱいで表現する活発な犬種です。
この犬の歴史
ベルギー原産のブリュッセル・グリフォンの祖先犬は、アーフェンピンシャーとベルギーの土着犬、そしてグリフォン・デキュリ、などを祖先犬に持つと考えられています。これらの犬種はブリュッセルで、馬車の護衛犬として評価されていましたが、そのどこか気取った態度とこっけいな振る舞いが人々を魅了し、泥棒を追い払うというよりも乗客を集めるのに役立っていたようです。
これらの犬たちは1800年後半に、ポーランドで人気の高かったパグと交配され、短吻で上向きの顔をも つ陽気な仕種の小型犬になりました。被毛は、粗くて硬い針金のような被毛を持ったラフ・タイプと、被毛が短くてまっすぐなスムース・タイプ(プチ・ブラバンソン)の2タイプが誕生することになります。
グリフォンという言葉がフランス語で“針金のような”という意味を示すため、名前とは対照的なスムース・タイプは最初、なかなか受け入れられませんでしたが、1880年にはベルギーのドッグショーでその存在が認められることになります。同じ頃、ヨークシャー・テリアとイングリッシュ・トイ・スパニエルとの交配が進められ、のちのブリュッセル・グリフォンの頭部の形に影響を与えたといわれています。
19世紀の後半にはブリュッセル・グリフォンがベルギー王室で飼育された事により急速に人気が高まりました。
第一次世界大戦によってその数は少々減りましたが、その後はまた徐々に頭数が増え、熱心な愛好家の支持を得ることになりました。
国によっては赤みがかった長い被毛の犬のみがブリュッセル・グリフォンとして分類されており、黒く長い被毛のものはベルジアン・グリフォンとして、スムース・タイプのものはプチ・ブラバンソンとして分類されています。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 特にありません。 |
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