アメリカン・エスキモー・ドック(スタンダード)
犬種の特徴
アメリカン・エスキモーは、外貌と気質においては、古典的な北方種です。もともと雪や氷のなかを、重い荷物を牽引するために作られ、北欧人の暮らしに合わせて発展してきました。
コンパクトな体つきのアメリカン・エスキモー・ドック(スタンダード)の体高は、38cm以上で、体長よりも体高がやや長い体型をしています。
二層構造の被毛は保温性の高いアンダーコートと長い直毛のガードヘアで構成されています。ガードヘアは、豊かな首回りの飾り毛を形成し、これは、雌より雄の方が目立ちます。小さくて分厚い耳も、防寒に一役買っています。また、防水性があり、外界の寒さから体を守る役割を果たしています。
この常に警戒を怠らない小型から中型の種は、生まれつき縄張りを守る傾向があり、知らない人がやってくると吠えるので、番犬になります。
この犬の歴史
アメリカンエスキモードッグの祖先は、ジャーマンスピッツ、白のキースホンド、白のポメラニアン、白のイタリアンスピッツなどです。
現在は「エスキー」の愛称で広く親しまれています。ちなみに犬名は、当時この犬種を育種していた「American Eskimo Kennel」という犬舎名に由来していると言われています。
第一次世界大戦後、この犬種の名前はドイツ語風の発音を排除して、アメリカン・エスキモー・ドッグと変更され、ペットとして、また農場の作業犬として人々に飼育されることになりました。
1930年代から40年代にかけてはサーカスドッグとして活躍し、アメリカ国内を転々としました。100年前は、サーカスの犬調教師に好まれた種でした。
第二次世界大戦後、日本から輸入されたジャパニーズスピッツの血統も混じっています。AKCでは1995年に公認されていますが、国際的にはまだ知名度が低い犬種です。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 特にありません 予防として、膝関節検査をしておくことをおすすめします。 |
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