化粧品とドッグフード

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<化粧品とドッグフード>

~ 良きドッグフードの知られざる基準とは ~

化粧品とドッグフードは不思議な共通点があります。
両方とも、企業が使用される方の要望に応えるために何百種類という製品が作られていること。そして、その中からご使用者が気に入られたものを選んでいかれます。

企業は「売れるもの」を作ります。彼らは良いものを作りたいと思っていますが、良いものでも売れないものは資本主義原理で、容赦なく廃盤となり世の中から消えていきます。

ご使用者は良いものを探されています。使用した実感から選んでいかれる方が多いと思います。

私は薬草学と毒性学の知識をかわれて、化粧品の原料と製造方法の指導をしたことがあります。まったく分野が違うようにみえますが、化粧品製造には、石油化学薬草学製造実務と技術短期と長期の毒性知識と広範な知識が必要とされます。

獣医師は、製薬会社の薬の開発の根幹を担っていたり、皆さんが毎日飲まれる水道水の品質を維持する仕事をしていたり、外国から危険物が入ってくることを防ぐため入国を防ぐ仕事をしていたり、守る仕事が多いです。

あまり知られていないのが、獣医になるための学校の勉強のかなりの部分が、動物を治すことではなく、そのような社会を危険から守り、安全を維持する知識の習得に多くの時間をさいます。

それには、広範な知識を必要とします。獣医学部に入って、動物のお医者さんになることを夢見ていた人が、大学の勉強内容にガッカリする理由であったりします。

ただ、獣医の役割を、動物を治すためだけでなく、社会を良くしたり、守ったりする仕事だと理解していると、大変に大変に素晴らしい仕事だとわかります。食品や病気や外国からの危険物から社会を守る警察官であり、それを治す医師でもあるからです。

そのような広い観点から化粧品の開発と製品化を指導しました。結果は、10万本を超えるヒット商品となりました。原料と酸素を触れさせないために真空で作ること、有用成分を壊さないために加熱せずに作ること、界面活性剤の使用量を1/100にすることを目指して開発しました。

ここで重要としたことは、製法は、あくまで女性の健康は肌を守るため、その1点のために、過去のすべての製造法を切り捨てました。

日本で加熱せずに化粧品を作った最初の低温製法の製品かもしれないです。(いまでもほぼすべての化粧品は100度近い高温製法で作られます)

製造法が難しすぎて、高度な技術を有した職人が確保できなくて廃盤となりましたが、いまだに大変多くの再生産の要望をいただきます。

半年ほど使用された方々のお肌は、抜けるような透明さと白さが取り戻されるのです。肌年齢としては、10歳~15歳ぐらい前の肌のキメ、白さが取り戻せたというかたが大変多かったと思います。
ここで書きたかったことは、この化粧品を使うと、初期は、ピリピリ、ヒリヒリするということなのです。この理由がとてもとても本当に重要なのです。実は、多くの女性がお肌を守る「角質」が守るべき肌細胞を守れずに、露出させています。

角質というとても薄い半透明な膜は、大切な肌細胞を守っていますが、「酸素」に触れないと作られないのです。これを、形成不全といいます。

まったく作られないのではなく、ボロボロの穴の開いた服を着ているような感じです。穴がほうぼうに開いていて、服の下の大事なお肌が見えてしまっている姿をイメージしていただくと、角質の役割が分かっていただけると思います。

穴の開いた服でお肌がでているのは、みなさん嫌なので、人工コートで隠します。

酸素に触れないと、角質はますます形成が不全化します。そのため、ますます、人工角質ともいえる成分を塗る必要がでてきます。

この負のサイクルを解除しないと、どこかで切らないと、ずっと薬物依存のような状態となります。角質の穴をふさぐ機能が高いものほど、乾燥によるヒリヒリ、ピリピリが即効的になくなります。そのため、とても高く評価されます。

ここを、我慢して、自分の角質を再生すると、肌の調子はとても良くなるのです。人工は自分自身が作り出すものの有用性には勝てないからです。

ですが、そのヒリヒリ、ピリピリを角質の完全再生までの期間として待てる方と、あきらめる方に分かれます。これは致し方ないことだと思います。日本メーカーは、比較的良心的ですが、外国メーカーの中には、消費者のそのような弱さを利用して、あえて酸素を通さない成分を含有させ、その製品しか使えなくなるような設計になっているものもあります。当然ですが、大変売れ続けています(笑)

医療の世界では良く知られていますが、病気の人に点滴だけで栄養を補っていくとドンドン弱っていってしまいます。一時的に点滴は有用な場合が多々ありますが、長期となると「身体を使わずに栄養を補給すると」身体は回復不能なまでに健康を失います。

そのため、今は、医療現場では、できるだけ早く、点滴から流動食に切り替える努力がされています。ただ、流動食は、普通の食事と違い歯を使わないです。胃に入った流動食は胃腸の蠕動(ぜんどう)運動も必要としないほど微粉や液体状です。

そのため、流動食を長く続けていくと、気力が無くなり、倦怠感やウツ状態が現れ、知力低下が起きだします。

そのため、仕方ない方はいらっしゃるのですが、移行が可能な方は量が少なくても普通の食事をできるだけ早く食べられるよう工夫されています。

このように、私たちの体は、使うことにより若返り、健康を取り戻すことができるようにできています。

これは、愛犬の食事も同じです。あまりにも犬の胃腸を甘やかした食事は、犬の体の機能を不十分にしか働かせません。

ただ、短期的には犬が消化しにくい穀物などは、高温で加工するほどノリ(水あめ)状となり、トラブルが起きにくくなります。

獣医師・宿南章獣医師

投稿者プロフィール
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
   
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
   
【所属団体】 一般社団法人ペットフード協会 会員

ペットフード公正取引協議会 会員

The Royal Society for the Protection of Birds 会員

日本盲導犬協会 会員

野生動物救護獣医師協会 正会員
   
【プロフィール】 1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。

日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。

   
【研修・研究内容】 1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習

1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習

1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)

1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)

1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)

2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修
   
【論文】 Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004
   
【著書】 「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。

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