
ブリタニー
犬種の特徴
小さくて小型のブリタニーは、脚が長くて美しく、体高と体長がほぼ同じ長さのスクウェア(正方形)に近い胴体をしています。その長い脚は目覚しい機敏性とスピードを発揮することができます。
厚めの被毛は、ウェーブ状で、目の上に細い眉毛がたくさん密集しているのは、イバラなどの木立から目を守る役目をしています。
好奇心旺盛なブリタニーは、関心のあるものを探していつもよく動いています。辺りを偵察したり、狩りをしたり遊んだりと、とにかく動き回ることが大好きな犬種です。 また、穏やかですので、子供ともよく遊びます。
この犬の歴史
1800年代半ば、フランスのスポーツマンたちは、小型のランド・スパニエルにイングリッシュ・セッターを掛け合わせて、自分たちの用途に合った犬を作ろうとしていました。こうして誕生した何頭かの犬には尻尾がありませんでした。その後もずっと、尻尾がないか、あってもかなり短い尾を持つ犬種としての血が引き継がれていきました。
狩猟においてこの犬種は、そのすばらしい嗅覚を活かしてヤマシギ狩りを得意としていました。その人気は上流階級の人々だけでなく、 密猟者の間にも広まりました。獲物のありかを示し、回収してくる作業を得意としていたこの犬種は、密猟という隠密行動にも適応できる性質を持っていたので、大変重宝されました。
当時の猟師たちは、長い尻尾を持ったポインティング・ドッグを欲しがっていたため、この犬種はなかなか認知されませんでしたが、優れた性質が証明されると、フィールド競技に参加するポインティング・ドッグのなかでももっとも人気の高い犬種となりました。
1907年にブリタニー・スパニエルが最初にフランスで登録されました。1925年頃にはメキシコに渡り、その後アメリカに渡り、1934年AKCに認定されました。
AKCに認定されたことによって、この犬種の人気は一気に上昇し、遂に人気ベスト20に入るほどにまでになります。優れた能力、狩猟犬の中では小型サイズに入ることや従順な性格、また猟師について動く狩猟スタイルを身に付けていることが、高い評価を得ています。
1934年に、ブリタニー・スパニエルという名称でAKCに登録されましたが、この犬の狩猟スタイルが、スパニエル系よりもセッター系に強かったことから、1982年にはスパニエルという名前が削除され、ブリタニーという名称に改名されました。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 股関節形成不全 予防として、股関節検査をしておくことをおすすめします。 |
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