ニューファンドランド

ニューファンドランド

写真:SKern

ニューファンドランド

犬種の特徴

ニューファンドランドはからだが大きくがっしりとしていて、頑丈なボディと十分な筋肉を持ったパワフルな犬種です。この犬は、溺れている人を引っ張って救うだけの頑丈な骨格をもっています。優秀な警備犬となれるだけの力強さを持っています。ニューファンドランドの指趾は大きく、指間に水かき状の膜があり、湿地や砂地を歩いたり、泳ぐ事に適しています。

被毛は豊富な二層になっており、柔らかく密集した下毛と、硬く粗い長めのまっすぐな外毛からなっています。脂を含んでいるので水をよくはじきます。

ニューファンドランドは、落ち着いていて辛抱強く、きわめておおらかで優しい性格の持ち主です。とても賢く社交的な犬なので、誰とでも仲よくできる犬です。

この犬の歴史

ニューファンドランドはその名の通り、カナダのニューファンドランド島沿岸で発展してきた犬種です。しかし、この犬種の起源についてはいろいろな説があり、その起源については、西暦1000年にバイキングが連れてきた、グレートピレニーズが祖先でマスティフやフレンチ・ハウンドと交配し誕生したなどの説があります。

ニューファンドランド島で、漁師の仕事を手伝い重い荷物を引くなどする作業犬として、また海難救助犬として活躍していました。ニューファンドランドは大型犬でありながら非常に泳ぎが達者で、人が水中に落ちた時は、本能的に飛び込み救助すると言う知性をもち、溺れた船乗りを救助したり、高い波の中を航行中に岩礁の接近を知らせたりと、人命を救った多くの実績とエピソードが伝わっています。また、また、陸の上でも牽引き犬や猟犬として、優れた活躍をしていました。

ヨーロッパからの訪問者たちはこの優れた犬に深く感銘を受け、同じ血統の犬を数頭ヨーロッパに持ち帰ります。そうしたことがきっかけで、ニューファンドランドはヨーロッパで開催されるドッグ・ショーに参加するようになりました。

その後、ニューファンドランド島では、犬たちの輸出が相次ぎ、ニューファンドランドの拠点はイギリスに移り、アメリカの愛好家たちはイギリスで改良されたニューファンドランドで、頭数を補充するという手段を取りました。

現在では、ニューファンドランドは大型犬の中でも人気の高い犬種となっています。黒一色というイメージが先行するニューファンドランドですが、白と黒のランドシーアも人気があります。また、現在でも海難救助犬として活躍しています。

かかりやすい病気

気をつけたい病気 大動脈弁下部狭窄症 肺動脈(弁)狭窄(症) 股関節形成不全
予防として、心機能検査 眼科検査、股関節検査をしておくことをおすすめします。
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獣医師・宿南章獣医師

投稿者プロフィール
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
   
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
   
【所属団体】 The Royal Society for the Protection of Birds 会員

日本盲導犬協会 会員

野生動物救護獣医師協会 正会員
   
【プロフィール】 1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。

日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。

   
【研修・研究内容】 1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習

1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習

1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)

1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)

1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)

2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修
   
【論文】 Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004
   
【著書】 「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。

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