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スタッフォードシャー・ブル・テリア
犬種の特徴
スタッフォードシャー・ブル・テリアは、コンパクトな体型ですが、がっしりした骨太で筋肉質の体つきをして、重心が低くどっしりしています。口もとは太く短く、アゴの力がとても強く、発達した顎の筋肉を支えるため幅広くなった頭部が特徴的です。
なめらかな被毛は、短くてかたいですが、つやがあるのが特徴です。
飼い主や家族とはしゃぎまわって遊ぶことが大好きな、陽気でひとなつっこい性格です。とくに、子供に対して特別な愛情をそそぎます。また、非常に従順で、飼い主のいうことには何でも素直に従う犬種です。
この犬の歴史
1800年代前半、イギリスでは、ブル・バイティング(牛追い)が、次第に都市部で行われなくなり、代わってネズミを犬にしとめさせる「ネズミ殺し」が、人々の娯楽として盛んに行われるようになりました。その後、もっと刺激的な娯楽として、人々は闘犬に夢中になっていきます。
機敏で恐れ知らずの強靭な闘犬を作り出すため、人々は闘犬用にブルドッグとスムース・フォックス・テリアやホワイト・イングリッシュ・テリアを掛け合わせて「ブル・アンド・テリア」を作り出しました。
使用される闘犬は初期には大型でしたが、視覚的効果から小型でありながら機敏な動きをする犬が好まれたため、「ブル・アンド・テリア」も、徐々に小型化していったものと考えられます。犬たちを厳選して交配させることで、並外れて強い顎を持つ、この活発な小型犬が生み出されたのです。
イギリスで、1835年闘犬が廃止された後闘犬種は一時的に繁殖数が激減し、闘犬種「ブル・アンド・テリア」は2方向に分かれることになります。一方は当時の姿のまま「スタッフォードシャーブルテリア」として保存され、他方は改良されてホワイトの「ブルテリア」に進化していきました。こうして誕生したのが、現在のスタッフォードシャーブルテリアです。
1935年、EKCでの認定は受けることになりますが、闘犬としてしてのイメージが強く、1973年頃にようやくAKCからの認定が受けられることとなり、確固とした地位を確立することになりました。
現在でも闘犬としてのイメージは付きまとっていますが、実際にこの犬種を飼っている人々の間では、大変愛情深い家庭犬として愛されています。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 特にありません。 |
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