- Home
- マ・ヤ・ラ・ワ行の犬種, 犬種図鑑
- ローデシアン・リッジバック
ローデシアン・リッジバック
- 2015/1/18
- マ・ヤ・ラ・ワ行の犬種, 犬種図鑑
写真:Vulkano12
ローデシアン・リッジバック
犬種の特徴
体高より体長がわずかに長い体型を持ったローデシアン・リッジバックは、まるでスポーツ選手のようなスピードとパワー、持久力を兼ね備えています。 バランス良く、筋肉で引き締まった力強い体格で、全身から勇ましさがあふれる犬種です。
この犬種の最大の特徴は、背中にうねのように隆起した逆毛(リッジ)です。肩の後ろから、左右の座骨の真ん中あたりまで、左右対称に被毛が逆向きにはえています。 肩付近にはクラウンとよばれる「つむじ」が2つあり、そこから臀部に下りていくにつれ、徐々に細くなっていきます。
ローデシアンリッジバックは、もともと温和な性格であり、主人に対しては忠実で情愛深く、清潔で飼育が容易なため、狩猟犬としてのみならず家庭犬としても向いています。ですが、頑固なところもあるので注意が必要です。
この犬の歴史
ヨーロッパのボーア人たちが、16〜17世紀に南アフリカに渡った時、彼らはマスティフやグレート・デーン、ブラッドハウンド、ポインター、スタッグハウンド、グレーハウンドなどの犬たちを一緒に連れて行きました。彼らは、どんな気候の下でも活発に動き、水不足の土地でも、住みにくい荒れた土地でも、番犬として、または猟犬として役に立つ生命力の強い犬を必要としていました。
彼らは、自分たちがヨーロッパから連れてきた犬たちと、背にうねのように隆起した逆毛(リッジ)がある地元のホッテントット族の猟犬とを掛け合わせ、視覚にも嗅覚にも優れた理想の犬を誕生させることに成功しました。この犬種は現在のローデシアン・リッジバックの基礎犬になっています。視覚と聴覚の両方の能力を最大限に発揮して、狩りをしたり番犬として家を警備したりと、飼い主やその家族に献身的に尽くしました。
1870年代には、何頭かの犬が、ライオンを狩るためにアフリカのローデシアへと連れて行かれました。狩りでは、猟師がライオンの近くにやって来てしとめるまで、ずっとライオンを威嚇して追い詰めるという役割を果たしました。
こうして、ローデシアン・リッジバックはライオンを狩る猟犬、「ライオン・ドッグ」という呼び名で有名になり、その特徴的な背中の被毛がたちまちトレードマークとなりました。
1920年代になると、ローデシアには、背中に特徴を持ったさまざまなタイプの「ライオン・ドッグ」が狩りをするようになっていました。そこで、この犬種の規定を明確にするための会議が開かれることになり、この時決定されたことが、現在のスタンダードの原型となっています。
この会議以降、「ライオン・ドッグ」という呼び名は少々野蛮な響きがあるということで、この犬種の名前は「ローデシアン・リッジバック」に改名されます。
1930年代にはイギリスに紹介され、その後すぐにアメリカへも持ち込まれることになりました。1950年代にこのふたつの国で認められることになり、徐々に高い評価を獲得するようになっていきます 。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 特にありません。 予防として、股関節検査をしておくことをおすすめします。 |
---|