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マルチーズ
- 2015/1/18
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マルチーズ
犬種の特徴
マルチーズは、愛くるしい大きな瞳と、絹糸のような長く被毛が特徴の非常小型の犬です。背中が水平でボディは短いです。長くて豊富な被毛に覆われた尾は、高い位置につき、背中に乗っています。また、優しい表情、機敏な身のこなしもマルチーズならではの特徴です。
マルチーズには下毛がまったくないのが特徴で、純白な絹糸状の被毛は引きずるほど長く伸びます。ドッグショーなどでは床にまで届くような長い被毛が一般的ですが、ペットとして飼われている普通のマルチーズは、短めな外見に刈りそろえられていることが多いです。
かわいらしい容姿のマルチーズは、愛くるしさとは、野性的な面も持ち合わせており、活発に走り回ったり遊んだりすることも大好きです。気品ある外見とは裏腹に、自分より大きな犬に対してでも向かっていく大胆なところがあります。
この犬の歴史
マルチーズは3,000年以上の歴史を有する非常に古い犬種で「犬の貴族」と呼ばれていました。マルチーズは、ヨーロッパで猟犬や、使役犬としてではなく、最初から愛玩犬として飼われた犬種として、もっとも古い歴史を持っています。
紀元前1500年頃、貿易の中継点だったマルタ島にフェニキアの水夫たちが持ち込んだ犬が元になっているといわれています。マルチーズに関する記述は紀元前300年頃に記録されており、ギリシャの美術にはマルチーズと同じような犬が5世紀頃から描かれていました。
この犬たちはよくヨーロッパやアジアに持ち出されていきましたが、マルタ島に残ったマルチーズたちは他の犬種と隔離され、何世紀もの間純粋な交配が繰り返されてきたため、結果として独特な特質を受け継ぐことになりました。
長く、シルクのように輝く純白の被毛はこの犬種のトレードマークですが、初期のマルチーズには白以外の毛色も存在していました。
14世紀初めにはイギリスに持ち込まれ、ビクトリア女王をはじめとする王室貴族が寵愛しました。上流階級の婦人たちから「抱き犬」として高い支持を受け、著名な著述家たちがこぞってこの犬種のよい評判を書きたがりました。さらに、この犬たちは平凡な犬とは違い、ギリシャ人はマルチーズのために墓を建て、ローマ人はマルチーズのために詩を詠み肖像を残したといわれています。
フランスでは15世紀、他のヨーロッパ諸国では19世紀にマルチーズが一躍流行犬となり、破格の高額で取り引きされていました。
アメリカでは、1877年頃までマルチーズは「マルチーズ・ライオン・ドッグ」として紹介されていました。「ライオン・ドッグ」とは、犬たちの被毛をライオンのたてがみのように切っていたことに由来していると考えられています。その後、1888年にAKCに認定されることになります。この犬種の人気は徐々に上昇し、マルチーズは現在も代表的な愛玩犬として世界中で高い人気を維持しています。
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