ボストン・テリア
犬種の特徴
ボストン・テリアは、小柄な割に角張ってがっちりとした体型で、背中が短く、すっきりとした体つきをしています。特徴的な頭部は、四角く平らで、しわはありません。その容姿からは強い決断力、頑丈さ、活発さといったものが見て取れ、優美な身のこなしも持ち合わせています。
短く滑らかでつやのある被毛は、ブラック、ブリンドル、シールの地色に、ホワイトのマーキングが入る毛色が特徴です。
ボストンテリアは、陽気で利口なので、家族の楽しい一員になります。他の犬や子供たちとも仲良くできます。常に飼い主を喜ばせようとする献身さをもっています。また、飼い主の意思や気分に敏感で、非常に繊細な面を持っています。
この犬の歴史
1865年頃、イギリスからアメリカに輸入されました。その中で、イングリッシュ・テリアとブルドッグを掛け合わせて誕生したのが「ホッパーズ・ジャッジ」と呼ばれた犬種でした。約13kg以上もの体重があったホッパーズ・ジャッジを小型の雌犬と掛け合わせ、その後誕生した雄犬をまた小型の雌犬と掛け合わせました。こうしてできた小型の犬をさらにフレンチ・ブルドッグと掛け合わせ、ボストン・テリアの基礎が作られました。
その後、1889年頃までに、この犬種はボストン市でたちまち人気を集め、愛好家たちが「アメリカン・ブル・テリア・クラブ」という組合を結成するまでになりました。しかし「ブル・テリア」という名前を使ったことで、本当のブル・テリアの愛好家たちから不評をかってしまいます。1891年、発祥地にちなんで「ボストン・テリア」と命名されることになりました。
無名の犬種からAKCに承認されるまでのボストン・テリアの出世は相当速く、誕生して20年も経たない1893年に、AKCに承認されるまでになったのです。
1920年代にはヨーロッパへと渡っています。そして1950年代には早くも、北米において最も人気のある犬種にまで上り詰めました。初めは色や模様などはあまり重視されていませんでしたが、20世紀前半には、その独特な模様との毛色が黒地に白の斑を持ち、まるでタキシードを着ているように見えることから、時に「アメリカンジェントルマン」とも呼ばれています。現在でもその人気は不動のものとなっています。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 特にありません。 |
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