ウェルシュ・テリア

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ウェルシュ・テリア

犬種の特徴

横から見ると四角形に近い胴体を持ち、コンパクトで頑丈な体格をしています。長い顔、前方に倒れたV字型の耳、緩やかなアーチを描く首、短い背などが特徴。頭の動きが早く、作業能力に富んだ気質の犬種です。

人を喜ばせることが大好きで、どんな人とも仲良くなれる伴侶犬。穏やかな性質を持った行儀のよい犬ですが、遊び好き・いたずら好きです。独立心が旺盛で、探究心が強く、感受性の強い性格です。

この犬の歴史

2種類しかいないウェールズ生まれのテリアのひとつで、18〜19世紀にイギリスで人気だったオールド・ブラック・アンド・タン・ラフ・テリアの子孫に当たると考えられています。

1700年代末には、「アニスフォー」という名前で知られる独特の血統種が、北ウェールズでキツネやカワウソなど小型の獣をしとめる狩猟犬として繁殖していました。獲物を獲物を追跡して地面に潜ることもできました。
ちょうどその頃、この狩猟犬によく似たオールド・イングリッシュ・ブロークンヘアード・テリアという犬が、イングランド北部で誕生していました。

ドックショーでは、2つの犬種はあまりにもよく似ていたので、競っていたのが同じ犬種だったり、ふたつの犬種を同じ犬種に分類したりとかなりの混乱が起こりました。その後、この2種類の犬は、その起源の違いに関係なく、ウェルシュ・テリアという名前の犬種として知られるようになり、カワウソ狩り やキツネ狩り、アナグマ狩りに使われる狩猟犬として同じ歴史を歩むことになりました。

1886年には、EKCがこの犬を犬種として認定します。

初期の頃のこの犬種は、ショーに参加するにはまだまだ荒々しく洗練されてなかったため、繁殖家たちは掛け合わせる犬種を慎重に選び、そうして、独特の特徴を 持ったワイアー・フォックス・テリアと掛け合わせることで、ウェルシュ・テリアの血統を改良しようという試みがされました。

その結果、ウェルシュ・テリアは、小型のエアデール・テリアのような外貌となりました。その後はショードッグとして優秀な成績をあげるようになりましたが、ずば抜けた高成績をあげることはなかなかできませんでした。

かかりやすい病気

気をつけたい病気 皮膚疾患。
予防として、股関節検査・眼科検査をしておくことをおすすめします。
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獣医師・宿南章獣医師

投稿者プロフィール
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
   
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
   
【所属団体】 The Royal Society for the Protection of Birds 会員

日本盲導犬協会 会員

野生動物救護獣医師協会 正会員
   
【プロフィール】 1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。

日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。

   
【研修・研究内容】 1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習

1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習

1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)

1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)

1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)

2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修
   
【論文】 Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004
   
【著書】 「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。

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