世界の飼主に衝撃!海外ドッグフードの汚染ニュース

世界の飼主に衝撃!海外ドッグフードの汚染ニュース

20170221-02-ph02これはアメリカの大手のマスメディアCNNが大きく報道したことによって世界の飼主に衝撃が走りました。この不安な汚染ニュースについて詳細を解説してゆきたいと思います。
海外産ペットフードで死亡事故が起きた汚染という大きな問題です。

ペットフードは安全性が大切です。

どうしても避けられない問題もありますが、今回の問題は、とても深刻で海外のドッグフード、キャットフードへの信頼が失墜しかねない内容であったため、世界の飼主に衝撃を与えるニュースとなっています。

この問題について詳細を解説していきたいと思います

ペットフードの大半はドッグフードとキャットフードです。その他に小鳥用のフードであったり、魚用があったりしますが、世界で流通しているペットフードの大半は、ドッグフードとキャットフードです。

そして、ペットフードの品質は非常に重要です!

この品質管理として飼主として日頃からできる判断方法としては、開封後のペットフードの匂いを嗅ぐことが役立ちます。開封した袋の中に鼻を突っ込んで、「酸化臭」や「異臭」がどのくらいあるか比較します。そして、できるだけ酸化や異臭のしない製品を選んであげてるという方法です。これはドックフード、キャットフードを選びの基本中の基本ですが、ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんので、汚染問題の解説に入る前に記載いたします。

なぜこの方法を重要かといいますと、パッケージでの原材料表示だけだと愛犬や愛猫の健康を維持するための情報が不十分だからです。これは人の食品でも同じです。例えば「牛肉」と一概にいっても、味も香りも最高のものでも表示は「牛肉」ですし、臭みのある不味くて硬い牛肉でも表示は同じ「牛肉」になります。

このように「牛肉」の質は表示では分からないからです。品質を正確に知るには、実際に食べたり香りで判断することをしないと正確な品質は判定が難しく、「牛肉」という言葉だけではわからないためです。そのため実際にドッグフードもキャットフードも匂いを確認することが重要です。

舌と匂いの2つの感覚があったものが「味」となるのです。

20170221-02-ph03そして、なぜ、フードの匂いを嗅ぐことが役立つのでしょか?

私たちがふだん「味」といっているものは、①舌の味蕾(みらい)感覚と、②鼻の奥の匂い嗅覚細胞の感覚 を合わせたものです。

通常、私たちが「味」だと思っているものの多くが実際は匂いのためです。舌と匂いという2つの感覚の合計が私たちが「味」と言っている本質です。

そして、その「味」を感じ取る割合は、

・嗅覚(匂い・香り)  ……70%(60~80%)
・味覚(狭い意味での味)……30%(20~40%)

と言われています。
このことから品質の確認に匂いの重要性がわかります。

このような理由から、鼻をつまんで食べると何を食べているのか味が分からなくなります。

舌で感じる味は甘味・塩味・ 酸味・苦味・うま味の基本5味に辛味・渋味を加えた7種類ですが、匂い成分は40万種類あり、人が鼻の奥で感じられるのは10万種類、そして実際に明確に識別できる匂いは2000~3000種類だといわれています。

風邪や花粉症など 鼻が詰まると食べ物の味があまり分からなくなりますね。ご飯が美味しくなくなります。これは動物も人と同じで、特に、猫では鼻が詰まると食欲の低下が著しいく大きな問題を起こします。

ですので今日から、ペットフードに品質はラベルの原材料やセールストークだけでなく、袋を自分で開封したときに香りを嗅いで、酸化臭や異臭の有無を判断することが役立つ訳です。自分の匂いの感覚に自信のない方は、料理が上手な家族や知人に匂いを嗅いでもらって酸化臭と異臭の有無を聞いてみると良質のペットフードを選ぶ際に大変役立つ知識になります。

汚染物質「ペントバルビタール」とは?

20170221-02-ph06さて、本題のペットフードの汚染ですが、このケースでは、酸化臭や異臭に対する品質判断では判別でいない毒物の混入であったため、世界の飼主に震撼が走ったわけです。

これから詳しく書いてゆきますが、みなさまはくれぐれもブログやインターネット上でメーカー批判はされないことをお勧めします。これは無考慮にメーカー批判をネット上でされると、皆さんが企業に訴えられることがあるからです。家族や友人などの間で口頭で情報を共有されるのが好ましいと考えます。

さて、今回の汚染は、海外ペットフードメーカーで80年以上の歴史を持つ製品での犬の死亡という事態です。

特に深刻な問題と海外の多くの飼主が感じているのが、この汚染物質が「ペントバルビタール」という麻酔薬によるものだったことが理由です。

実際に、この問題の事態の重くみたアメリカ食品医薬品局(FDA)が情報公開を行い、世界的メディアのCNNが情報配信を行ったことで事態が広く飼主に知られたのが経緯です。

犬の死亡まで確認されたペントバルビタール汚染ですが、そもそもペントバルビタールは取り扱いに法律上の厳しい規制があり、実際は獣医師しか使うことができない薬剤です。それが、なぜ、ペットフードに混入したのか? ということが大問題な訳です。

さらに謎を深めるりゆうがあります。

ペントバルビタールは麻酔薬と書かれていますが、深刻な副作用が多すぎるため現在治療に使われることがほとんどない薬剤なのです。

治療薬として使われない薬がなぜペットフードに入っていたのか?ナゾは深まるばかりです。。。

ペントバルビタールには、深刻な副作用があります。

・呼吸が急激に減少する(呼吸抑制)
・血圧の低下(血圧低下)      などです。

ある医学報告によると110種類の薬剤を仮に過剰摂取したときに死亡事故(致死)につながりやすい危険薬の1位がペントバルビタールです。それぐらい副作用が強く、危険な薬剤と判断できる訳です。

実際に獣医分野でも、このペントバルビタールは過去に麻酔薬として使われていましたが、胎児と母体を助けるための帝王切開のためにペントバルビタールを用いて麻酔をかけると胎児が「仮死」となってしまうため、現在では獣医分野でも治療目的でほとんど使われることのない薬だと思います。

さらに動物実験の分野でも、動物の麻酔に用いるとペントバルビタールは、呼吸停止を引き起こすこと、動物に対して鎮痛作用を持っていないこと、筋弛緩作用がないことなどから使用されることのない麻酔薬です。

では、厳重に管理され、治療にも動物の麻酔にも使用されない薬剤ペントバルビタールは、いったいどこで使用されている薬なのでしょうか?

大きな不安となっている理由は安楽死された動物の肉が使用されている事!?

20170221-02-ph04実は、このペントバルビタールは、『安楽死』 に使用されている薬剤なのです。治療目的ではなく、動物の安楽死のために使用される薬剤なのです。

そして、このことから世界の飼主のみなさんが最も懸念と危惧している内容は、自分たちが与えている海外産のペットフードの中に、安楽死された動物の肉が使用されているのではないか? その肉での汚染ではないのか?ということがこの問題の核心部分となっています。

これが世界で大きな不安となっている理由です。

日本にいるとたまたま1メーカーのトラブルに見えるのですが、実は世界ではそのようには取られられていないのです。日本では海外産ペットフードで汚染トラブルなどが起きた時に、農水省などが素早く輸入禁止や流通を止める仕組みを持つため、日本では海外のような被害がほとんどないのでです。

ただ、海外が日本と同じかというとそうではなく、海外ではトラブルが頻繁に起きています。

私がすぐに思い出すアメリカやEUで起きたトラブルだけでも、何千匹の犬と猫が死亡し今なお後遺症に苦しむ子がたくさんいるメラミン汚染問題、イギリスではじめて見つかったアフラトキシン汚染問題は繰り返し起きていますし、サルモネラ菌汚染も頻繁に起きています。また究明されなかったもののボツリヌス菌や非タンパク態窒素などの汚染疑いなどでの回収なども起きています。

イギリスでの病気の羊の肉の再利用が原因で、イギリスだけで狂牛病が18万頭感染し、370万頭が感染の疑いから殺処分され、さらには、人にもプリオン病が広がり大変な社会問題となった記憶が欧米ではありますので、バルビタール薬剤(で安楽死の動物の混入の疑いのある)問題は世界で飼主の大きな不安となっているという背景があります。

人間の食品でも同じですが、どうしても気をつけていても予期できない製造過程でのトラブルは起きるものです。

日本の安全性の高さ

20170221-02-ph05幸い日本では農林水産省の迅速な対応により、海外での汚染ペットフードの輸入や流通は日本ではほとんど阻止されています。日本の対応の迅速さや基準の厳しさは誇りに思ってよいものと思われます。あまり指摘されることはありませんが、日頃は目に触れることのない農林水産省の対応ですが、多くの海外トラブルから日本に住む愛犬と愛猫が守られている事実は日本の農林水産省や検疫の対応を高く評価してよいと感じられます。

そのため、日本では海外では飼主が騒然とするような海外ペットフードの汚染があっても安心して過ごしやすい良い国となっています。

さらに、海外では頻繁に起きているペットフードの汚染や回収問題が日本のメーカーでは起きにくい理由として、行政機関(主に農林水産省)が製造工場などに出向いて検査や確認をしているという地道な努力があります。また、日本は製造立国としての技術力が高いため、日本で製造されるドッグフード、キャットフードの品質は世界的にみても高品質となっています。

世界の飼主に衝撃を与えたペントバルビタール汚染によるペットの死亡事故ですが、日本ではおおむね安心してよい状況と思われます。

海外では頻繁にトラブルが報告されていますが、海外メーカーでも優れた製品や高品質の背品は多くあります。また、企業努力も相当されています。

余談となりますが、その判断として役立つ目安として、日本メーカー、海外メーカーにかかわらず、日本にいる愛犬や愛猫に対して、日本人の高い品質要求と内容を満たす努力をしている企業は、下記の団体に所属していることが多いです。加入企業を判断の参考にされると大変に役立つと思います。

<ペットフードメーカー選びに役立つ団体>

1、一般社団法人ペットフード協会

2、ペットフード公正取引協議会

この2つの団体の両方に所属しているメーカーは、誠実な努力や改善を日々行っているメーカーやブランドと判断できます。

日本で流通しているペットフードは農林水産省の厳しい規制がありますのでほぼ安心できる製品が多いと思いますが、さらに、より誠実な努力をしているメーカーの製品を選びたい場合、さらには、メーカーやブログでの売りトーク通りの企業努力をしているメーカーかどうかを確かめたい場合にも、メーカーが上記の団体に所属しているかどうかを判断基準の一つとされることは大変役立つと判断ポイントになると思います。

獣医師・宿南章獣医師

投稿者プロフィール
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
   
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
   
【所属団体】 一般社団法人ペットフード協会 会員

ペットフード公正取引協議会 会員

The Royal Society for the Protection of Birds 会員

日本盲導犬協会 会員

野生動物救護獣医師協会 正会員
   
【プロフィール】 1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。

日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。

   
【研修・研究内容】 1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習

1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習

1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)

1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)

1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)

2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修
   
【論文】 Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004
   
【著書】 「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。

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