愛犬・愛猫の結石は命に関わるので注意!【2,結石の種類編】
(1)ストルバイト結石
・尿石の成分 ⇒ ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)
・尿石のできる場所 ⇒ 膀胱など
・特徴 ⇒ アルカリ性の尿でできやすい
(2)シュウ酸カルシウム結石
・尿石の成分 ⇒ シュウ酸カルシウム
・尿石のできる場所 ⇒ 膀胱、腎臓、尿管、尿道など
・特徴 ⇒ どのpHの尿でも(アルカリ性~酸性)できやすい
(3)その他の種類
シスチン尿石症、シリカ尿石症などの尿石もありますが、
ストルバイト結石、シュウ酸結石に比べると珍しい結石です。
結石の原因って?
特に、ストルバイト結石では細菌感染によるものと考えられています。
細菌が増殖しやすくなるのは、動物性たんぱく質の不足、尿のアルカリ化、遺伝的な要因などが考えらえます。
季節としては飲水量が減る比較的寒い時期に発生することが多いのですが、一年を通して発生します。
治療法は
1.ストルバイト結石
尿をアルカリから酸性に戻すことで結石を溶かして治します。
療法食により尿を酸性化して石を溶かします。
同時に細菌などの感染を抗生物質で治療します。
重度の尿結石は手術を行います。
2.シュウ酸カルシウム結石
シュウ酸カルシウムは一度できてしまうと溶解しませんので多くの場合は手術をして尿結石を除去します。