尿崩症(にょうほうしょう)(多飲多渇・多尿症候群)
脳下垂体や腎臓に障害があり、尿のコントロールが上手くいかなくなる症状を、尿崩症といいます。
別名では、多飲多渇、多尿症候群とも呼ぶこともあります。
体内の水分量に応じて尿をコントロールしているのは、抗利尿ホルモンです。
抗利尿ホルモン(こうりにょうほるもん, バソプレッシンとも)とは、脳内の視床下部(ししょうかぶ)、および脳下垂体(のうかすいたい)という部位で生成されるホルモンの一種で、腎臓に作用することで尿量を調整する働きを持ちます。
このホルモンが正常に働かなくなる病気が、尿がとめどなく出る尿崩症です。
症状としては異常な量の尿を排泄します。尿を多量に排出する分、水をたくさん飲みます。
水が不足しますと、脱水状態に陥り、痙攣(けいれん)や意識がはっきりしないことがあります。