
ベドリントン・テリア
犬種の特徴
ベドリントン・テリアは、ふわっと柔らかそうな外観や、背から腰にかけてしなやかなアーチを描くその優雅なシルエットが特徴の犬種です。四肢が、テリア種の中では長く、すばらしいスピードと機敏性を発揮することができます。 長い垂れ耳と洋梨のような頭部の毛も大きな特徴の一つで、時に子羊に例えられています。
毛質は非常に特徴があり、冠毛が頭部に高く生え、厚く糸屑の様な綿毛が肌からよく立っていますが剛毛ではありません。
ベドリントン・テリアは、とても勇気があって非常に発達した保護本能をもっていている犬種です。また、穏やかな雰囲気を持っていて、感情を素直に表現するので親しみやすく、飼い主に忠実です。家族との生活を心の底から楽しみ、常に穏やかで落ち着いています。
この犬の歴史
テリア・グループのなかでも珍しい犬種として知られているベドリントン・テリアは、イングランド北部にあるノーザンバーランド州ハニー・ヒルズ原産の犬種といわれています。正確な起源はよくわかっていませんが、18世紀後半には狩猟犬としてのこのテリアの血統は改良され、当時は「ロスベリー・テリア」とうい名前で呼ばれていたようです。その後、1825年に、同州のベドリントンという町に住むジョセフ・アインスレイが2頭のロスベリー・テリアを繁殖し、その子孫の犬たちをベドリントン・テリアと呼ぶようになりました。
走るスピードを速めるために時にはウィペットと掛け合わせたり、被毛を改良するためにダンディ・ディンモント・テリアと掛け合わせたりといった、異種交配がなされたとも考えられていますが、それを証明する資料のようなものは一切残っていません。すばやい動きでアナグマやキツネ、ネズミやウサギなどの狩りに長けた狩猟犬としてのテリアが誕生したのです。
ベドリントン・テリアは一時期、闘犬種としても名を馳せました。小さな体に闘争心の火が付くと死ぬまで闘ったと言われていて、強くなるための改良も盛んでした。
19世紀後半になると、この犬種はドッグショーの舞台に登場したり、上流階級の人々に飼われるようになっていきます。その後は独特の子羊のような外見から大変な人気犬種とっていきました。
ベドリントン・テリアが日本へ紹介されたのは1963年でその歴史は浅いですが、長脚テリアとして愛好家が多いです。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 特にありません。 |
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