
プードル (トイ/ミニュチュア/ミディアム/スタンダード)
犬種の特徴
優雅な容姿をもち、気品さ漂うプードルは、正方形に近い体型で、均整のとれたスタイル。バネのような軽やかな動きをしています。 慣例上の刈り込みによって、一層プードル独特の高貴さと威厳をたかめています。
サイズは4サイズあり、一番大きなスタンダード・プードルは、古くから泳ぎが得意で、水鳥用の猟犬として活躍していました。2番目に大きいのはミディアム・プードルで、3番目は、ミニュチュア・プードルです。優れた嗅覚でトリュフ狩りが得意とし、キノコの臭いをかぎ分けて活躍していました。一番小さなトイ・プードルは、多芸多才で、サーカスなどでも人気者でした。
被毛は、ザラザラとしていて、密生しています。伝統的な被毛の刈り込み方は、狩りでの機能を重視し、胸と関節を保護するために編み出されたものです。近年では、「テディベアカット」と呼ばれるカットスタイルが流行しています。
利口で活発なプードルは、もっともしつけやすい犬種です。慎重で、命令に対する反応もよく、感性豊かな性格。しかし、見知らぬ人に神経質になったり、吠え癖を持った犬もいます。
この犬の歴史
プードルというとフランスを思い浮かべる人も多いと思いますが、原型となった祖先犬は中央アジアに存在していたと考えられています。フランスで人気化したことからフレンチ・プードルというような呼び名もあり、また、ドイツから移入された水辺の猟を得意とする犬が先祖犬ともいわれています。
おそらく、初期でもっともプードルに近かったのは、フランス、ロシア、ハンガリーなどの国々に分布していた、カールのかかった被毛の「バーベット」という犬であったと推測されます。その中で、現在のプードルにもっとも影響を与えたのが、ドイツ原産のバーベットでした。プードルという名称もドイツ語の「pfudel(水たまり、水がはねる)」に由来しており、プードルが水の中で行動するのに優れていたことを証明しています。
牧畜と、水中での作業を得意とするプードルは、水辺での狩りでその能力を発揮していました。毛が水に濡れると重くなって泳ぎにくくなるという理由から、胸部や四肢の関節部を除いて被毛を刈り込むのが流行になったのです。軍用犬、盲導犬、番犬、大道芸人の馬車引き犬として利用され、さらに多芸犬としてサーカスにも出演するようになりました。また、トリュフ(松露)掘りに使用されていたとも言われています。
プードルは優雅な愛玩犬として、流行に敏感な女性たちから支持されるようになりました。フランスの貴族たちからも人気を集め、ついにはフランスの国犬となりました。特徴的だった被毛の刈り込みはさらに強調されるようになりました。ルイ16世の時代にはトイ・プードルも作出され、他の国にも知られるようになりました。
また、トイ・プードルは毛色による評価がトイ・プードル程変化する犬種も珍しく、シルバー色の大流行があり、その後ブラック人気が続きました。近年、我が国では「テディベアカット」と呼ばれるカットスタイルが流行したために、このスタイルが似合う茶系統の被毛色のプードルに人気が集中し、今でも大変人気のある犬種です。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 皮膚疾患 膝蓋骨脱臼 てんかん 予防として、眼科検査、膝関節検査をしておくことをおすすめします。 |
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