
ゴードン・セッター
犬種の特徴
ゴードン・セッターは、筋肉がぎゅっと詰まったむだのない体を持ち、全体的にスタイルがよく、重量感と安定感のある
スタイリッシュな犬種です。セター種の中では一番大きくたくましい体を持ち、耐久力があります。
被毛は、直毛か、わずかにウェーブのかかった、柔らかく濃く、光沢のあるブラックに、耳、お腹、四脚、尾には、ふさふさとした飾り毛が特徴です。
他のセッターに比べて家族を守ろうとする保護本能が強く、家族に忠誠を尽くす家庭犬として高い評価を得ています。知らない人には警戒心が強く、他の犬に攻撃的になったりする場合もあります。
この犬の歴史
ゴードン・セッターは、スコットランド原産の唯一の鳥猟犬で、 セター種の中では最も大きく、骨格も太く重厚感があります。
1600年代までにはすでにスコットランドに生息していましたが、ゴードン城(キャッスル)に住んでいたゴードン伯爵4世がこの犬種をたくさん飼っていたことから、この犬種は、スコットランドが誇る鳥猟犬で、スコッチ・セッターやブラック・アンド・タン・セッターと呼ばれていましたが、ゴードン公爵によって改良が加えられ、現在のような洗練された姿となり、犬名もゴードン・セッターと改められました。
猟野でのゴードン・セッターは聡明で忍耐強く、猟性能は群を抜き、興奮する事が少なく、沈着で「最も過酷な使命に耐える犬」と評されました。 ゴードン・セッターは嗅覚によって獲物を見つけると、その場所に座って主人(猟師)の到着を待つと言う特異な技を持っています。
ゴードン・セッターは、1800年代半ばに初めてアメリカに渡り、1892年、AKCに認定されることになりました。
ゴードン・セッターの鳥猟センスは天性のもので、長期間の空白があっても再訓練は不要であり、ショードッグや家庭犬となったゴードン・セッターでも、直ちに実猟で通用すると言われましたが、この犬種は、一般的に他のセッターに比べてあまり機転がいいとはいえず、瞬発力にもやや欠けていました。ですが、単独で狩りをする猟師たちからはとても気に入られていました。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 股関節形成不全、離断性骨軟骨症 予防として、股関節検査、肘関節検査をしておくことをおすすめします。 |
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