ダルメシアン
犬種の特徴
ダルメシアンは、たくましい骨格を持ち、肉付きのよい体型をしています。バランスよく、背は高くまっすぐで、筋肉質な肩に長く優雅なアーチ型の顎をもっています。均整のとれた美しい外貌。馬車犬として活躍していたため、かなりの速度に耐え得る能力があります。
かたくて短い毛ですが手触りは滑らかな被毛が、密生してはえています。滑らかなホワイト地に入った、独特の水玉模様が特徴的です。斑点は1ドルコインの大きさで、丸く、地色と境界がはっきりして、バランスよく全身に分布するのが望ましいとされています。
ダルメシアンは耐久力があり、とても活発で、長距離を走るために生まれてきたような犬種です。
遊ぶこと、体を動かすことが大好き。疲れ知らずな犬なので、家庭犬として一緒に暮らしていく場合には、毎日必ず、足場のよい所でたっぷり運動をさせてあげましょう。また、賢くて物覚えもよく、進んで何でもする性格です。
この犬の歴史
ダルメシアンは、独特の水玉模様を持つ犬種として広く知られていますが、どのようにしてこのような模様になったのかは正確にはわかっていません。いくつかの美術品描かれている斑点のある犬が祖先犬ともいわれていますが、この犬種が誕生したといわれる時代や場所は、やはり不明のままとなっています。
ダルメシアンの祖先犬には、比較的小さい水玉模様を持ったグレート・デーンやポインターの血統が含まれていますが、これもやはり推測に過ぎません。この犬種はもともとは、有能な猟犬で、軍用犬、番犬、牧畜犬、牽引き犬、ネズミ捕り犬、回収犬、鳥獣猟犬、追跡犬といった役割をこなせる便利な犬として、繁殖されたのではないかと考えられています。
ビクトリア朝時代のイギリスでは、旅行手段は主として駅馬車でした。ダルメシアンは四輪馬車の伴走犬として大いに重宝されました。というのも、この犬種は伴走犬として実用的なのはもちろん、見た目の美しさや優雅さも兼ね備えていました。獲物を求めて徘徊する野犬の群れから馬を守りながら、優雅なスタイルの馬車行列に、美的なアクセントとして一役買っていたのです。
その後、自動車の出現によって、ダルメシアンの上流社会での役割はなくなり、人気が急落します。しかし、当時馬が引いていた消防車の伴走犬として復活することとなり、現在でも、ダルメシアンは消防署のマスコット犬として扱われています。
その独特の模様から、ダルメシアンは今やペットとして、またショードッグとして大変有名な存在となっています。アメリカでは、ダルメシアンが登場する子ども映画「101匹わんちゃん大行進」大ヒットしたことをきっかけにその人気に火がつき、今ではアメリカでもっとも人気の高い犬種のひとつとなっています。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 聴覚障害、尿路結石症 予防として、眼科検査をしておくことをおすすめします。 |
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