
バーニーズ・マウンテン・ドッグ
犬種の特徴
バーニーズ・マウンテン・ドッグは、全体的に大きく、がっしりと丈夫で、バランスの良い体格をしています。山岳地方で重い荷車を荷物などを引く作業に活躍していたので、全体の筋肉もよく発達し、また、たくましさと機敏さもバランスよく持ち合わせています。家畜の群れを移動させたりといった仕事にも適しています。
長くて厚い被毛は、ストレートかもしくはわずかにウェーブがかかっており、つやのある鮮やかな漆黒の長毛で、四肢、頬、目の上には赤褐色の斑が入り、胸元はホワイトの毛色が特徴的です。寒さから体を守るのに役立ちます。
バーニーズマウンテンドッグの性格は、穏やかで主人に忠実です。温和で、忍耐強く、子供や他の動物とも比較的うまく共生できます。見知らぬ人にもやたらに吠えず、ささいなことで騒ぎません。
この犬の歴史
絹糸のような長毛で覆われたスイス原産のバーニーズ・マウンテン・ドッグは、世界でもっとも有名な山岳犬として知られています。この犬種の起源は明らかになっておらず、いまだ憶測の域を出ませんが、ある専門家の説によれば、ローマ帝国による侵略の時代まで遡るといわれています。
当時、スイスではローマン・マスティフと家畜の番犬を掛け合わせ、アルプスの厳しい気候の中でも荷物を引いたり、牛や家畜を追ったりできる丈夫で強い犬が作られていました。しかし、この犬種はどんな仕事もこなせる優れた犬だったにもかかわらず、19世紀後半には一時、自動車や輸送機関の発達に伴い、絶滅の危機に追い込まれます。存続のきっかけとなったのは、アルバート・ヘイム教授が始めたスイス犬の研究報告でした。これによって国内に残っていた数頭の犬から復元されたのが現在のバーニーズ・マウンテンドッグです。そしてこの犬種は、スイス犬の一種として認められるようになったのです。
この犬種がアメリカにやってきたのは1926年、AKCに認証されたのは1937年のことでした。バーニーズ・マウンテンドッグはセント・バーナードのように派手ではないですが、いかなる悪天候にも耐え得る被毛と体力を持ち、きわめて実用性の高い強壮な犬種です。
今日、バーニーズ・マウンテン・ドッグは印象的なトライカラーの被毛と適応力の高さ故に、世界中でよく知られ、家庭犬、 伴侶犬として高く評価されています。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 股関節形成不全 肘関節形成不全 予防として、股関節検査、眼科検査をしておくことをおすすめします。 |
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