
ブル・マスティフ
犬種の特徴
ブル・マスティフは、頬が力強く張ったブルドックのようなしわのあるいかつい顔と、がっしりしたボディを持つ、力強さと耐久力と警戒心をバランスのよい活動的な大型犬です。下毛は豊富で短く、上毛は少し粗めですが、肌ざわりのいい被毛のダブルコートです。
穏やかで物静かな性質のブル・マスティフは、飼い主や家族に非常に献身的です。めったに興奮しない犬ですが、いったん脅威を感じると、恐れを知らぬ大胆な行動に出ます。従順な性格ですが、どんな状況でも勇敢に立ち向かいます。
この犬の歴史
19世紀後半、マスティフはイギリスの貴族の大所有地や禁猟区を密猟者から守るため、猟園で番犬として飼育されていました。猟園の番人達は密猟者を発見した際に、銃撃を受ける事があったため、護身のため、より強く勇敢な犬を求めるようになりました。
マスティフは、勇敢でしたがあまり速く走ることができなかったため、この欠点を補うためにブルドッグの血統が導入されて誕生したのが「ブルマスティフ」です。名前の由来もこれら2つの祖先犬にあります。こうして誕生した犬たちは「猟場の番人たちを守る夜警犬」と呼ばれ、当初は夜の闇に溶け込むような黒いまだらの毛色が好まれました。
ブル・マスティフは、体重ではマスティフの3分の2程度でありながら、マスティフ同様に勇敢で体力があり、猟場や牧場の番犬に最適な犬種として人気でした。
繁殖家たちは、純血種同士を交配させるよりも、マスティフとブルドッグの掛け合わせを繰り返し、マスティフが6割、ブルドッグが4割ほどの割合で混ざった理想的な犬種が誕生することになります。
1924年にはこの犬種は純血種としてみなされ、EKCに認定され、1933年にはAKCによっても認定されることになりました。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 股関節形成不全・胃捻転・肘関節形成不全 予防として、股関節検査・眼科検査をしておくことをおすすめします。 |
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