
シーリハム・テリア
犬種の特徴
シーリハム・テリアは、体はコンパクトで、筋肉質。バランスが取れており、小さい体ですが、しっかりした体をしています。力強く柔軟性に優れた体型と短い足の組み合わせのおかげで、シーリハム・テリアはその小さくまとまった四肢を器用に動かすことができます。
どんな天候にも耐えることができるシーリハム・テリアの被毛は、立派な髭の蓄えた顔が特徴。柔らかくて密にはえた下毛と、白いワイヤー状の長毛に覆われています。
ユーモアがあって人を喜ばせることが大好きです。探検したり、地面を掘ったり、常に何かおもしろいことはないかと身構えているようなところがあります。 少々頑固で、独立心が強く、知らない人に対しては距離を置いて接しますが、自分の家族には身も心も捧げるような献身的で愛情深い犬種です。
この犬の歴史
シーリハム・テリアに似た、長い背中のラインが特徴的な白くて小さなテリアが、15世紀にイギリスのウェールズに持ち込まれたという証拠がいくつか存在していますが、ウェールズのシーリハムに住んでいたジョン・エドワード大佐によって1850年から1891年にかけて作出された比較的新しいテリアです。作出の目的 は、オッター・ハウンドといっしょに水辺で働く猟犬を得るためでした。
カワウソだけでなく穴熊や狐などを捜し出す小柄であって猟好きな活動的な犬種を作 り出すため、いろいろなテリアにコーギーなどを交配したといわれています。19世紀の半ば、エドワード大尉は40年の時間を費やしてアナグマ、カワウソ、キツネ狩りで名声を馳せる純血犬シーリハム・テリアを誕生させました。 そして、シーリハム・テリアは地中深く機敏に穴を掘り、獲物を追跡する際、体格以上のパワーを発揮する万能犬として人気を高めました。
ですが、エドワード大尉はこの犬種の作出を自分の所有地内で秘密裏に行ない、改良の経過を記録として残してなく、他人に語る事もなかったため、シーリハム・テリアの祖先についての詳細は不明のままなのです。
作業目的を重視したので最初は体型にあまりこだわらなかったのですが、ショー・ドッグとして考えるようになりワーキング・テリア・タイプから現在のタイプに変わりました。
ショーに最初に登場したのは1903年、まるで天性のショードッグのように利発そうな外観で周囲の注目を浴び、1911年にはAKCにより認定されました。非常に大きな吠え声で 小獣を追い出す獣猟犬として用いられたことでも有名なテリアです。
猟犬としても優れた能力を持ちながら、ショードッグとしても高い評価を得たシーリハム・テリアは、たちまち人々の人気を獲得していきました。
現在では、人気はその当時ほどではありませんが、狩り場とドッグショーの両方の舞台で絶大な評価を今もずっと持ち続けている犬種です。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 特にありません。 |
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