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ロットワイラー
- 2015/1/18
- マ・ヤ・ラ・ワ行の犬種, 犬種図鑑
写真:rostdi
ロットワイラー
犬種の特徴
中型犬の中ではやや大きめのロットワイラーは、体高よりも体長が少し長く、精力的で質実剛健な犬種です。
牛の群れを長距離を移動させるといった作業能力に長け、牛をも倒す並外れた力強さと俊敏性、忍耐力を持ち合わせています。 しっかりと力強く大地を踏みしめて歩く姿がたくましさを感じられます。 被毛は粗い直毛で密集しています。高貴で警戒心に満ち、自信に満ちた溢れた姿が、この犬種の理想的な姿といえます。
堂々とした風貌のロットワイラーは、大胆で勇敢な性質を持ち、警戒心も強いので、番犬として理想的といえる犬種です。しばしば頑固で、少々横柄な態度に出る傾向があります。ですが、自分の家族が危険に脅かされている状況にあるとわかれば、過度なまでに家族を守ろうとします。
この犬の歴史
ローマ軍が長い遠征に出る際、一緒に移動する牛の群れを護衛する役割を担っていた家畜護衛犬が、ロットワイラーの祖先犬といわれています。軍の遠征には膨大な装備が必要で、特に兵士の食糧の補給は重要な課題で、食肉は生きたまま輸送する必要があったのです。ロットワイラーの祖先とされる犬は兵士の食糧となる家畜の追い犬として、軍の遠征に同行し、夜間は番犬としても役に立ちました。
こうした軍隊のひとつが遠征先の南ドイツで定住することになり、犬たちもまた、そこで一緒に定住することとなりました。それから数世紀に渡って、この犬たちはロットワイルという名の町で、家畜を護衛し移動させる家畜護衛犬として非常に大切な役割を果たしてきました。ちなみにこのロットワイルという町の名前は、18世紀にこの町で発見されたローマの大浴場屋根を意味する”赤いタイル”にちなんで付けられたものです。ロットワイラーの犬種名はこれに由来するといわれています。
ロットワイルという町はその後どんどん繁栄していき、牛の家畜業の中心地となりました。これらの犬たちはその町で、家畜の群れを護衛しただけでなく、移動させながら牛商人が手に入れたお金や財産を守ったり、時には牽引き犬としてもその能力を大いに発揮しました。さらに「ロットワイルの肉屋の犬」として、19世紀中半までこの町の産業の発展に貢献してきました。
その当時、犬によって牛の群れを移動させることが違法となり、犬の代わりにロバが荷車を引いたり、鉄道輸送で移動させたりする方法が主流となってきました。その結果、この地方でロットワイラーの数は激減し犬種存亡の危機を迎えました。
1901年、愛犬家たちがこの犬種をもう一度復活させようと組織を設立し、この犬種のスタンダードを公式化させました。その後1907年には2つの組織が設立され、そのうちのひとつは、この犬を警察犬として発展させようとしました。その結果警察犬として大変適性があることが明らかになり、1910年には警察犬として正式な承認を受けました。
1930年ごろには、AKCの競技会に参加するまでになりました。こうして絶滅の危機から完全に復活し、アメリカで2番目に人気の高い犬種にまで上りつめました。
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