『グレインフリー』を考える

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『グレインフリー』を考える

20170208-01-ph01近年、グレインフリーのフードが人気です。もともとグレインフリーが出てきた経緯はドッグフードを効率的に作るために穀物や飼料作物を過剰に使いすぎたというドッグフードの開発の歴史の流れに対する反動としてでてきたものです。

ですので、グレインを減らすというのは正しい方向です。

しかし、間違ってはいけないのはグレインが入っていることが悪い訳ではありません。実際にグレインフリーにするための無理な配合による過剰な動物性タンパク質の摂取から腎臓などの血液数値(クレアチニン、BUNなど)が異常値になる場合があります。腎臓疾患は老年期に発症する犬や猫にとって命に関わる病気です。

重要なのは健康なワンちゃんは大丈夫ということ!

20170208-01-ph02グレイン、主に小麦にはグルテンが入っているため悪いと言われます。実際に、小麦のアレルギーではコムギ蛋白であるグルテンが原因となります。しかし、それを避ける必要のあるのは小麦にアレルギーを持つ子たちです。

重要なのは、健康なワンちゃんや猫ちゃん、小麦にアレルギーのない子は食べても安全だということです。これは私たち人間も同じで、アレルギーがないのにアレルギーを起こす可能性があるというだけで卵、牛肉、豚肉、鶏肉、牛乳、大豆、米などをすべて食べない食事制限(フリー)をしないのと同じです。そして、それらの主要な食物を全て食べないで健康でいられるものでしょうか?

進化の歴史が大丈夫だということを証明している

20170208-01-ph03犬の進化の歴史をヒモ解けば、犬の祖先である狼は草食動物を食べることで間接的に草の代表であるイネ科植物とその種子(穀物)を摂取してきたことが明白です。一方で、草食動物が食べなかったネギ類は、犬や猫にとり今なお毒草で血液が溶けてしまいます。人と暮らしだしてもイネ科(穀物)には犬が順応できても、玉ネギでは命に関わる毒となるのはこのような数千万年の食歴という背景によります。

このように犬は鹿や牛などの反芻草食動物の内臓とともにグレインを摂り続けてきた歴史があります。そして、犬にとり草食動物とともに摂取するイネ科植物は重要な栄養素を補給するために必要なものだったのです。ネコ科の動物たちも、やはり捕らえた動物の内臓を食べています。猫が健康を守るために必要とするものもグレイン若葉である猫草です。

何事も真実とバランスが大切なのです

 

何事も真実とバランスが大切です。グレインフリーかフリーでないかで悩むのではなく、犬や猫の大きな進化の歴史の中からワンちゃんや猫ちゃんにとって正しい真実のバランスを選んであげていただければと思います。そのため、弊社や世界的に有名なカリフォルニア大学の獣医病院の療法食にも計算された適正量のグレインが使用をされています。

獣医師・宿南章獣医師

投稿者プロフィール
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
   
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
   
【所属団体】 一般社団法人ペットフード協会 会員

ペットフード公正取引協議会 会員

The Royal Society for the Protection of Birds 会員

日本盲導犬協会 会員

野生動物救護獣医師協会 正会員
   
【プロフィール】 1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。

日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。

   
【研修・研究内容】 1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習

1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習

1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)

1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)

1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)

2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修
   
【論文】 Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004
   
【著書】 「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。

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