
誤飲
クリスマス~ひな祭りまでが特に危険
ワンちゃんにとり、誤飲事故が起きやすい季節があります。
それは11月~3月の寒い時期で、特に寒さの強まる12月~2月に多発傾向があります。寒いと、体を温めるために多くのエネルギーと、体温を守るための皮下脂肪を増やすために他の季節より多くの食事を必要とします。
これは、人も秋から冬に食欲が増し、こってりとした美味しいものを食べたくなることでも理解しやすいかもしれないですね。
愛犬も同じで、11月~2月(特にクリスマス前~ひな祭り頃)までは、必要なエネルギー量が増します。
ですが、多くの家庭で年間を通して食事を同じ分量与えられていることもあり、空腹のあまり、異物を間違って飲み込んだり、食べてしまったり、なかには、小石やプラスティックまで食べるケースも見受けられます。
そして、家族は、この時期にクリスマスでケーキを食べたり、焼肉、焼き鳥、しゃぶしゃぶ、おせちなど美味しいものを家族そろって食べることが多い訳ですネ。
そのため、ごみ箱をあさって食べ物の包み袋や、ヒモ、ストッキングなどを食べてしまうことが多いように見受けられます。おもちゃを食べてしまう犬も多いと思います。
誤飲は、上手く吐きださせたり、排泄させないと、手術となることも多いです。動物病院で手術の原因となる病気の常に上位に「誤飲、誤食」という事故による治療がきています。
予防法としては、この寒い季節での食事量を増やす(そして春先から食事量を減らして体を絞める)のが役立ちます。このことで愛犬を手術などの危険から遠ざけることや、診療による余分な出費を防ぐことができます。
3歳以上の犬は、あまり誤飲、誤食は起きにくくなってきます。一方で、成長期で活発な1才まで~2歳まででたくさん起きる事故です。お腹が空く年齢や季節に起きやすい問題なのです。(こういう背景を知っておくと理解がカンタンですネ)
この時期の食事を少し多目にされたり、家族団らんで美味しいものを食べる日にも多めのドッグフードを与えられることで、誤飲の危険性をとても少なくすることができます。
年末年始には、串(焼き鳥やエビなどを刺している串)を犬の届かない方法で処分するよう注意してあげてください。また、バレンタインデーの時期にチョコレートの誤飲(犬にはチョコレートが毒となります)に注意してあげてください。