
写真:Claudia Krebs, modyfikacja Pleple2000
ブラッドハウンド
犬種の特徴
ブラッドハウンドは、すべてのセントハウンドの中でもっとも力強い大型犬。体高より体長の方が長くて、骨は強く、筋肉な体で全体的に調和のとれた体型。堂々として気品がある態度、振る舞いには威厳があります。頭部と頸は、皮膚が垂れ、深いしわがあるのがこの犬の特徴です。被毛は、短くてなめらかです。
穏やかで安定した気質ブラッドハウンドは、人に対しては優しく社交的。主人に対して愛情深いです。
ブラッドハウンドは、家の中では静かで行儀のよい犬ですが、いったん臭跡を始めると夢中になり、とめるのが中々難しくなってしまいます。
この犬の歴史
セントハウンド(嗅覚獣猟犬)の真髄ともいえるブラッドハウンドのルーツは、大変古く、18世紀のヨーロッパに残されている文書によると、最初の祖先犬は黒い毛色のセント・ヒュ−バート・ハウンドだとされ、ウィリアム征服王が1066年に、この猟犬をベルギーからイギリスへ持ち込んだと考えられています。
12世紀になると、多くの教会の皇位高官たちはこの犬を使った狩猟に関心を寄せるようになります。そのため、修道院ではこの犬を群れで管理し、慎重な繁殖が行われました。このような質の高い繁殖により、この犬種は当時「ブラッデッド・ハウンド(純血の猟犬)」という名前で一躍有名になります。“ブラッド(血)”という言葉を含んでいることからもわかるように、この犬種の純粋な血統と、見事なまでに厳格な繁殖にちなんで付けられた名前でした。
19世紀半ばごろから、ブラッドハウンドはアメリカでも知られるようになっていました。ほとんどの犬はいろいろなセントハウンドの血が混ざっていました。後になって、行方不明者や犯罪者などを持ち前の鋭い嗅覚を使って追うブラッドハウンドは、他の犬種にはみられない特技を持っているとして認められることになります。ただし、ブラッドハウンドは探し出した人物に対して絶対に攻撃的にならない犬なので、探し出した時点でブラッドハウンドは仕事を終えたことになりました。
ブラッドハウンドは、多くの臭跡記録(臭跡した距離と時間両方の記録)を打ち立てています。さらに、この犬種の身分証明書が裁判所で認められたこともありました。
ただ、皮肉なことに「ブラッドハウンド」という名前とでたらめな出版物によって、人々はこの犬種を「血に飢えて人を臭跡する犬」と信じてしまい、根も葉もない作り話に踊らされて恐がるようになってしまいました。
現在は、とびぬけた嗅覚追跡能力で、アメリカの警察学校では捜索犬として、迷子や犯罪者の捜索などの人探しをする時になどに活躍しています。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 眼瞼外反症・外耳炎・皮膚炎・外耳炎 予防として、股関節検査・眼科検査をしておくことをおすすめします。 |
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