
写真:B@rt
秋田
犬種の特徴
体高よりも体長がやや長く、頑丈で重厚な骨格を持つ秋田は、大きくてパワフルな印象を与える犬種です。日本県の中でも特に大型で、風貌や動作など力強いです。
体型は、日本犬の中で最も美しい体型といわれています。また、活発に力強く歩くのが特徴的です。
密生してはえ揃っている下毛と、まっすぐで硬い上毛のニ層の被毛で覆われ、上毛は5cm前後の長さがあり、ピンと立っています。このニ層の被毛が、水や天候の変化から体をしっかりと守ってくれます。
大胆で独立心が高い秋田は、少々頑固な面も持ち合わせている犬種ですが、飼い主のために忠誠を尽くし、家族をしっかりと守ってくれます。見知らぬ人や他の犬たちには非常に攻撃的になります。また、時々相手を圧倒するような威圧的な態度をとることがあります。
この犬の歴史
秋田は、日本原産の天然記念物に指定された7犬種の内、唯一の大型犬です。
日本犬種はサイズによって分類されており、秋田犬が大型、紀州犬など多くの犬が中型、柴犬は小型に
分類されます。
昭和6年に秋田犬が天然記念物に指定されるまでは「大館犬」と呼ばれていました。
大館犬は、「猟犬」や「マタギ犬」(猟師)として飼育されていました。大館犬は、クマやシカ、イノシシといった獲物を、猟犬独特の唸り声でその場に立ちすくませることを得意とすることでありました。
大館の藩主佐竹侯が闘犬を奨励したために、大館地方は闘犬が盛んだったため、明治に入り大館闘犬を土佐闘犬と闘わせたが、どうしても力量不足で勝てず、大館犬の改良(大型化)が進められる事になる。それから300年ほどの間に、秋田は頭数においても質においてもどんどん変わっていくことになります。
1800年代の終わり頃には、秋田は闘犬として使われるようになり、勇敢さを増強するために他の犬種と交配されていきます。
1927年には「日本秋田犬保存会」が設立され、秋田という犬種が天然記念物として指定されることになります。
日本人の間では忠犬ハチ公のエピソードで有名です。ハチ公は、毎日夕方になると、駅の前で主人の帰りを待っていた忠実な犬でした。ある日、その主人が、仕事に出かけたまま亡くなってしまいます。しかし、ハチ公は、主人が亡くなった後9年間、1935年3月8日までずっと、毎日夕方になると、駅の前で主人を待ち続けたというエピソードです。
現在、日本には、この犬の忠誠に敬意を払ってハチ公の彫像が建てられており、毎年、記念行事が開催されています。
最初に秋田がアメリカへ渡ったのは1937年ヘレン・ケラーが日本から帰国した時に1頭を連れて帰ったのが始まりでした。また、第二次世界大戦中に、兵士たちと一緒に日本から帰還した犬もいました。
この犬種の人気は徐々に高まっていき、1972年にはAKCに認定されることになります。その後もこの犬種は着々と賞賛を集め、人気も上がり続けてきました。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 股関節形成不全。腸捻転、腸重積。 予防として、股関節検査・眼科検査をしておくことをおすすめします。 |
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