前立腺肥大(ぜんりつせんひだい)
前立腺肥大は、原因は明確にはなってはいませんが、加齢とともに男性ホルモンのバランスが崩れることが要因の1つと考えられています。
犬の前立腺は、オス犬の膀胱の前方で尿道を囲むように存在し、精子の運動能力を活発にし精液を分泌したり生殖機能に深くかかわる組織です。この前立腺が徐々に肥大してくるのが前立腺肥大です。
初期はほとんど症状がみられませんが、病状が進むにつれて、便が出にくいため少量ずつしか出ないといった便の症状や、血尿、尿道からの血様の排泄物、排尿の困難がでてきます。
前立腺肥大は、早ければだいたい3歳すぎで発症する犬もいますが、去勢をしていない5~6歳以上のオス犬に多くみられ、老犬に発症しやすくなります。