
チワワ
犬種の特徴
コンパクトながらも、引き締まった体型のチワワは、世界最小の犬です。 大きくてパッチリした目と三角の耳が可愛らしい犬種です。体長は体高よりも少し長く、胸は豊かに発達していて、アップル・ドームと呼ばれる丸みをもった頭が特徴。歩幅はあまり大きくはありませんが、すばやく、勢いのある軽快な動きをします。
被毛は2種類あり、短毛のスムースコートは、柔らかく体に密着しています。ロングタイプの長毛は、手触りか柔らかく、耳に飾り毛があります。
チワワの人気のきっかけになった魅力の一つに、主人ひとりだけに向けられる深い忠誠心にあるといわれます。チワワは、見知らぬ人にはなつくことはありませんが、他の犬や動物とはうまくやっていくことができます。また、好奇心旺盛ですが、気まぐれで神経質になりがちな面がある犬種です。
この犬の歴史
犬のなかでもっとも小さな犬種であるチワワの起源については、いつも論争が絶えません。
さまざまな説がありますが、特に2つの説が有力とされています。
そのひとつは、もともとは中国に起源があり、中国にいた犬がスペイン人の貿易商によって新大陸に持ち出され、新大陸にいた現地の小型犬と交配して現在のチワワに至っているという説です。
もうひとつの説は、中南米が発祥の地で、ずっと昔からいた小型で吠えない「テチチ」という犬が祖先犬だという説です。この「テチチ」は、死んだ人の魂を黄泉の国に導いてくれると考えられていたため、この地の先住民であったトルテカ族の宗教的儀式で、被毛色によっても用途が異ない、ブルーの被毛色のテチチが特に神聖視され、レッドのものは宗教儀式で人と共に葬れていました。
トルテカ族もアステカ族も共に犬を食用としていたので、テチチのなかには食用とされた犬もいました。こういった状況から、多くのテチチの寿命はあまり長いものではありませんでしたが、生きている間は、僧侶や家族にとても大切にされていたようです。
おそらく、チワワの起源は、中国起源説と中南米起源説と考えられています。中南米に古くからいたテチチと、中国からやってきた、毛のない小型犬が掛け合わさってできたのがチワワの原点だというのが、現在もっとも有力な説になっています。16世紀、アステカ帝国がスペインのコルテスによって征服されると、この地域のテチチは数世紀に渡って消息が途絶えていってしまいます。
1850年、アメリカ人がメキシコのチワワ市から、基礎犬を連れ帰った事が犬種名の由来になっています。
テチチはもともと小型でしたが、アメリカでの選択繁殖により、より小型に改良固定されたものが現在のチワワです。
その小さな犬は数頭ほどアメリカに持ち込まれましたが、当時はあまり人気が集まりませんでした。ところが、ルンバの王様と呼ばれて有名だった音楽家ザビア・クガートが、ペットとして飼っていたチワワを、たびたび公衆の前に連れ立って出てきたことから、チワワの人気は一気に上昇することになりました。そして、その人気は今でも絶えることなく続いています。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 水頭症 予防として、神経機能の検査をしておくことをおすすめします。 |
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