
ジャイアント・シュナウザー
犬種の特徴
ジャイアント・シュナウザーは、スタンダード・シュナウザーをより大きく、パワフルにした犬種です。全体的に四角ばった体型で、力強く、がっちりした体つきで、機敏にながらも落ち着いており、その外観は威厳に満ちています。
上毛は、まっすぐで針金状の被毛で、水中や森の中などから体を守る役目を果たしています。眉付近の厚い硬毛は薮から目を守り、口や顎の髭は茂みをくぐり抜ける時に顔面を保護します。密生した下毛は、冬には分厚くなって保温効果を高め、夏になると薄くなって熱が発散しやすくなります。
穏やかな気質で飼い主に対して忠実な性格。気立てがよく、遊ぶことが大好きで子供たちと仲良くすごすことができます。
この犬の歴史
ジャイアント・シュナウザーを含む「シュナウザー」と呼ばれる犬種には、「ジャイアント」、「スタンダード」、「ミニチュア」の3種類ありますが、最も古いのはスタンダード・シュナウザーで、他の2種はスタンダードを改良した犬種です。
ジャイアント・シュナウザーは、ドイツ南部のバイエルン地方やヴュルテンベルク地方の郊外で誕生しました。
牧畜が盛んであった1600年代のドイツ・バイエルン州では、家畜を市場に運ぶ仕事が重要でした。畜業者たちは、当時小柄だったスタンダード・シュナウザーの活躍に感銘を受け、この犬種をもっと大型化すれば、家畜の群れを管理するのに適した犬になるのではないかと考え、新しい犬種の開発に挑戦しようとしていました。
そして濃い剛毛に覆われた牧畜犬を作るために、スタンダード・シュナウザーと、なめらかな被毛を持った大型の牧畜犬を掛け合わせ、さらに、グレート・デーン、家畜追い犬として定評のあったブービエ・デ・フランダース、ブラック・プードル、ウルフ・スピッツ、ワイヤーヘアード・ピンシャーなどとの交配を進めていった結果、どんな天候のもとでも家畜の群れを管理できる優秀な牧畜犬、ジャイアント・シュナウザーが誕生しました。
その後、大型化したジャイアント・シュナウザーは家畜追い犬として、また鉄道が普及すると、工場や店の護衛などに活躍の場を移していきます。
、第一次世界大戦の頃になると、警察犬として訓練されるようになり、この新しい任務に優れた能力を発揮し始めます。1920年代にはアメリカへも渡りました。第二次世界大戦では軍用犬として活躍しました。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 特にありません。 |
---|