急な冷え込みは愛犬に思わぬ影響を…

季節の大きな変わり目となる急な冷え込みは、愛犬に思わぬ影響を与えます。
では、年代別に気をみていきましょう!!!

【子犬編】

1歳未満の子犬は抵抗力がまだ弱いので、
睡眠時の寒さに気を付けてあげる必要があります。

子犬は、お母さんに抱かれたり、兄弟姉妹と寄り添って寝ます。
特に寒い時期はそのようにして体温を保っています。

そのため、家族となった子犬には温かい寝床を用意してあげると、
精神的に落ち着きやすく、健康も保たれやすくなります。

この季節の子犬には特にこのようなことに注意が必要です。

(1)寒い環境から来る不調

(2)誤飲

です。
子犬は寒さに弱いので寝ている間に体温を奪われる心配がありますので、夜間の温度が下がりすぎないよう保ちます。そして、ハウスにはふかふかの毛布など心地より温もりを用意してあげましょう。

【成犬(1歳~7歳)編】

ワンちゃんが一番元気でいられる時期です。
元気な成犬期ですが、以下のことにときどき配慮して観察してみましょう。

気をつけるべきは

(1)尿石症

(2)がん

この二つです。

冬になると愛犬の水分摂取量や排泄回数の変化から、結石ができやすくなる場合があります。

トイレをするときも様子をみて、
痛がっていないか?おしっこに血が混ざっていないか?など、チェックされるといいでしょう。

あと、この年齢から気を付けなければいけないのは、意外にも「がん」です。

女の子のワンちゃんは、乳がんにとてもなりやすいですので、
月に1~2回は、お腹全体をくまなく撫ぜてあげて、
同時に、お腹にしこりがないか、確認してあげてください。

そういう習慣が、今後の早期発見につながります。
また、意外に見落とされやすいのが、皮膚ガンやリンパ腫です。

特に、皮膚病を患っている子は、普通の皮膚病と思っていると、
実は、皮膚ガンやリンパ腫ということがあります。

そのため、皮膚にできたシコリやイボ、あとリンパの腫れがないかは、月に1度以上は、注意して観察していただくと早期発見に役立つと思います。

ワンちゃんは、ガンがとても多いですので、このような習慣は、成犬期から取り入れていただきたいです。

【シニア犬(7歳以上)編】

シニア期に入ってくると老化と共に病気の多発期に入ります。
犬の生涯で、一番大切にしてあげたい時期です。

シニア期もいろいろな病気に注意したいですが、
特に、今回は、

(1)心臓病

(2)腎臓病

この2つです。

心臓病はなんといっても、ただでさえ、年齢から心臓の機能が低下しているのに、そこに冷え込みによってさらに心臓に負担がかかることから悪化しやすいように感じます。

シニア犬に多くみられるのは、僧帽弁閉鎖不全症です。
血液を上手に流せなくなり、心臓も肥大してくることも多いです。

喘息のようにゼイゼイいったり、乾いた咳をするようなら、風邪と決めつけずに一度病院で心臓のチェックをしていただくのが良いかと思います。
これは、犬の場合、心臓が悪いと、咳をすることが多いためです。
問題なければ安心ですし、問題があれば早めに対処が可能となります。

シニア犬を外に散歩に連れ出すときは、いきなり暖かい部屋から寒い外に出すのではなく、少し、玄関などでなれさせ、急な温度変化をおこさないように配慮してあげましょう。

さらに、シニア期になると、寒さや筋力低下からあまり動かなくなるケースがありますが、部屋のなかでも良いので、軽い運動をさせるようにしてあげましょう。

そして、年齢と共に多くなるのが、腎炎や、腎不全です。

腎臓病は症状からは発見しにくいので一年に一度は血液検査を行い、腎臓の健康度を確認していただくのが役立ちます。

犬の年齢の13歳は、人の年齢に換算すると80歳以上となります。
人の6倍早く年を取ってゆき、駆け抜けてゆきます。
ですので、愛犬との時間は一日一日をとても大切にして過ごしていただければと願っています。

やや正確性を欠きますが、

『愛犬の一日は、人間の1週間にあたる!!』

と、覚えておきましょう!!

これから来る冬も愛犬が健康で過ごせるよう応援しています。

獣医師・宿南章獣医師

投稿者プロフィール
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
   
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
   
【所属団体】 一般社団法人ペットフード協会 会員

ペットフード公正取引協議会 会員

The Royal Society for the Protection of Birds 会員

日本盲導犬協会 会員

野生動物救護獣医師協会 正会員
   
【プロフィール】 1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。

日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。

   
【研修・研究内容】 1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習

1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習

1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)

1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)

1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)

2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修
   
【論文】 Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004
   
【著書】 「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。

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