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ワイヤーヘアード・ポインティング
- 2015/1/18
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ワイヤーヘアード・ポインティング
犬種の特徴
ワイヤーヘアード・ポインティング・グリフォンは、体高より体長がやや長く、筋肉がついたがっしりしたバランスの良い体型をしています。どんな環境にも適応でき、レトリーバーとしてもポインターとしても優れた能力を発揮する、丈夫で優秀な狩猟犬です。また、猫のようにしなやかな無駄のない足取りで、なめらかに進みます。
適度な長さの被毛は針金のように硬くまっすぐな上毛と、細く綿毛のように柔らかい下毛の二層構造になっており、沼地など水の多い地域で発達したため、水や寒さから体を守る役割を果たしています。また、顔には豊かな飾り毛があります。
ワイヤーヘアードポインティンググリフォンは、優れた狩猟技術を持った猟犬です。飼い主に忠実で命令によく従い、社交的で愛嬌があります。見知らぬ人や他の動物に対しても友好的で、成長してからも子犬の気質を失わないといいます。
この犬の歴史
1800年代半ばにセッターとポインターが掛け合わされてシェルビル・グリフォンが作り出されたことから、 ワイヤーヘアードポインティンググリフォンの起源です。この犬種の発達と改良に大きく貢献したのが、オランダのエドワード・コーハルスでした。彼のグリフォンへの影響は絶大で、現在でもグリフォンは、世界各国でコーハルス・グリフォンとして知られているほどです。
彼は1874年に、グリフォンをスパニエル、ウォーター・スパニエル、ドイツ産のポインターとセッター、さらにフランス産のポインターとセッター20頭と掛け合わせて、最終的にワイヤーヘアード・ポインティング・グリフォンを作り出しました。
コーハルスはこの犬種を連れてフランスを何度も訪れていますが、行く先々で彼が作り出した犬たちは人気を集めることになります。どんな場所でも、彼の連れている犬たちはたちまちそこに居合わせた人々の注目を集めました。こうしてフランスに豊富な人脈を築いていったおかげで、ワイヤーヘアード・ポインティング・グリフォンはフランスに受け入れられ、嗅覚の優れた狩猟犬として高い評価を得ることになります。
フランスに本拠地を得た形となったこの犬種は、もともとはオランダにそのルーツがあったにもかかわらず、人々はフランスから誕生したと主張してゆずらなくなりました。その後、1887年にはスタンダードがフランスで確固たるものとなり、文書として出版されるまでになりました。
最初にドッグショーに登場したのは1888年、イギリスでのことでしたが、当時、被毛の多い犬はロシアなどの寒い地域出身だと思われていたため、ロシアン・セッターやロシアン・レトリーバーとして認識されていました。アメリカでも、1887年にロシアン・セッターとして登録されます。
ワイヤーヘアード・ポインティング・グリフォンの人気は徐々に上昇していきましたが、第二次世界大戦によってその人気は下降していきます。
現在は、数こそ少なくなりましたが、ポインターやレトリーバーとして優れた能力を持っているだけでなく、忠実な伴侶犬として一部の愛好家から支持を得ており、その魅力を理解している人たちからは「最上のガンドッグ」と呼ばれているほどです。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 特にありません。 予防として、股関節検査・眼科検査をしておくことをおすすめします。 |
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