
カーリーコーテッド・レトリーバー
犬種の特徴
カーリーコーテッド・レトリーバーは、同じレトリーバー種のなかで、自立的で高い知性を持っており、強靭な体つきで、胸は深くよく発達し、後肢も筋肉がよく発達しています。常に周りを警戒する姿勢をくずさず、撃ち落とされた獲物を見つけ回収する作業をします。
この犬種は活発な回収犬としてはもちろん、勇敢な水中回収犬としても卓越しており、冷たい水のなかでの厳しい作業にも耐えることができます。
独特の巻き毛が特徴的な被毛は、水をはじくコートを持ち、上毛が厚く、寒さや、湿気から皮膚を保護し、長時間水中での活動ができます。
勇敢な面を持ちあわせていますが、家庭犬として飼い主に忠実で、おとなしい性格です。
この犬の歴史
レトリーバー(回収犬)のなかでもっとも古く、珍しい犬種とされるカーリー・コーテッド・リトリバーは、黒又はレバー色の縮れた巻き毛が特徴のイギリスを原産とする鳥猟犬です。
この犬種の祖先は定かではないですが、16世紀のイングリッシュ・ウォーター・スパニエルやセッターの系統であり、後年セント・ジョーンズ・ニューファウンドランド、アイリッシュ・ウォーター・スパニエル、ラブラドール・リトリバ ー、これらの犬種を交配させた結果、もっとも有能な水中回収犬がひとつの犬種として誕生することになりました。
19世紀中頃になると、巻き毛の被毛を強調させるために、水中での回収を得意としていたプードルが掛け合わせられました。 カーリーコーテッド・レトリーバーはイギリスでもっとも優れた回収犬としてや、水の中での作業能力によって賞賛されました。
水鳥の回収犬、高地の狩猟犬としての二つの能力を要求されたカーリー・コーテッド・リトリバーは、壮健、迅速で、機敏でなければなりません。
また、態度やふるまいにも、リトリバー種としてもまれな優美さと優雅さを合わせもっています。
最初にショードッグとして活躍した犬種のひとつとなりました。また、この犬種はオーストラリアやニュージーランドへも輸出されるようになり、そこで も人々から熱く支持され、現在でも高い人気を保っているようです。
カーリーコーテッド・レトリーバーは1907年に最初にアメリカへ渡り、1924年にAKCの認定を受けることになりました。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 股関節形成不全 予防として、股関節検査をしておくことをおすすめします。 |
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