
写真:Awsguy1
アメリカン・ウォーター・スパニエル
犬種の特徴
アメリカン・ウォーター・スパニエルは、比較的小柄な体型に、生気があふれ活発な犬で、知的で有能、忠実で温和な犬です。大きなガチョウさえくわえて運べるほど長く丈夫であり、また、水中でも陸上でもグイグイと進んでいける頑強な四肢を持っています。
体型は丈な体つきと筋肉隆々としたたくましさと、非常にバランスのとれたスタイルが特徴です。
被毛はむらのないウェーブからきめ細かいカールまで、幅広いタイプに分かれており、どのタイプの被毛にも下毛が密集してはえています。この二重構造の組み合わせにより、自然の厳しい天候や冷たい水、そして草木のトゲなどから身を守ることができます。
この犬の歴史
アメリカン・ウォータースパニエルの起源は定かではありません。ですが、その外観はまさに、アイリッシュ・ウォーター・スパニエルを少し小型にしたようで、アイリッシュ・ウォーター・スパニエルか、またはその古いタイプである北方祖先犬や南方祖先犬、ツィード・ウォーター・スパニエルに由来しているように見えます。
巻き毛の回収犬や、その祖先犬であるイングリッシュ・ウォーター・スパニエルも何らかの影響を与えているとも考えられています。五大湖地方に住んでいたアメリカン・インディアンによって作られた犬種だとする、いくつかの信頼性の高い説もあります。
その起源がどのようなものであろうとも、アメリカン・ウォーター・スパニエルは、アメリカ中西部で初めて認定された犬種となり、狩猟における伴侶犬として、これ以上の犬種はいないほどすぐれていました。
防水性の高い被毛に覆われ、嗅覚の鋭いこの小型犬は、荒れた茂みのなかでも狩りをすることができ、陸上でも水のなかでも、あらゆる種類の鳥を飛び立たせたり、回収したりすることができました。猟師が一度に打ち落とした何羽もの鳥の落下地点を正確に探し出し、一羽残らず回収するといったこともよくあったようです。
1940年にAKCに認定されるまで、この犬種は主に猟犬としての能力を改良するためにのみ繁殖されていました。AKCに認定されてからも、ショードッグや番犬として飼育されるのはまれで、主な活躍の場はいぜんとして狩場となっていました。
ちなみに、アメリカン・ウォーター・スパニエルは、ウィスコンシン州の州犬となっています。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 特にありません 予防として、股関節検査・眼科検査をしておくことをおすすめします。 |
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