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乳腺腫瘍
- 2015/1/15
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乳腺腫瘍(にゅうせんしゅよう)
乳腺腫瘍とは、メスの犬によくみられる腫瘍で、乳房またはその付近の皮下に様々な大きさの「しこり」が発生する病気です。。妊娠してもいないのに乳汁が出ることがあり、時に膿や血が混じっていることもあります。炎症性乳がんの場合には乳腺付近の皮膚が赤く腫れ、痛みをともない、皮膚炎や乳腺炎と間違うこともあります。
悪性(乳がん)の場合には、ほかの臓器などに転移することもあります。適切な時期に避妊手術を行うことで、発生率を減少させることができます。
発症メカニズムにはっきりしない点も多いのですが、若齢で避妊手術を受けて卵巣を摘出すると発生率が低いのに対し、発情を繰り返した未避妊の高齢犬ほど発生率が高くなることから、ホルモンとの関係が密接な疾病と考えられます。
良性/悪性の割合はほぼ半々で、形態的には腫瘍の増大速度、周辺リンパ節への転移の有無、筋に固着か可動性か、硬さ、限局性か否かなどの相違があり、最終的には病理組織検査によって判別がされます。
避妊手術をおこなえば、乳腺腫瘍のほかにも、子宮蓄膿症や子宮内膜症などの卵巣や子宮の病気を予防することができます。