急性腎炎(きゅうせいじんえん)
急性腎炎とは、腎臓内部にある糸球体と呼ばれる部分に急性の炎症が発生した状態を言います。
糸球体とは、腎臓を構成している機能単位であるネフロン内部に含まれた毛細血管の塊のことです。
糸球体は、血液中の老廃物をこして取るという役割を担っていますが、ここの基底膜に炎症が生じると、濾過機能が悪化し、結果として老廃物が血中に残ったままになってしまいます。
原因はイヌ伝染性肝炎・細菌やウィルス感染・子宮蓄膿症・条虫(じょうちゅう)・毒性物質・免疫不などのウィルス感染によって、免疫作用の異常などからです。
通常は症状が軽く、病変もすぐに消えてしまうことのほうが多くいのですが、重たいケースでは犬の臓器に異常が起きて尿毒症などを引き起こしてしまいます。
尿の量が減る・尿の色が濃くなる・血尿・むくみ・食欲不振・嘔吐・脱水・口からアンモニア臭がする・痙攣などの神経症状などを起こします。