
写真:Ducroccobo
ブリアード
犬種の特徴
ブラッドハウンドは、頑強で骨格がよく、立ち姿がとてもかっこいい犬です。体高より体長の方がやや長めの体型です。柔軟性があり、筋肉質でとても機敏です。
全身を覆う被毛は、長く粗い二層構造になっており、細やかで密にはえている下毛と、粗くゴワゴワした手触りの長い上毛が、目の上と頭部にもはえています。
ブリアードは、とても賢く、旺盛で、自尊心も高く、いつでも冒険に出たくてうずうずしているような活発な犬種です。飼い主を喜ばせることが大好きで、一緒に暮らす家族をしたい、どんな時も家族を守ろうとする非常に忠実な伴侶犬です。ただし、警戒心が強いので、見知らぬ人には距離を置き、他の犬に対しては攻撃的になる傾向があります。
この犬の歴史
ブラッドハウンドの起源は定かではありません。8世紀頃からこの犬種によく似た犬たちが絵画のなかで描かれており、さらに14世紀頃にその犬種が明らかに存在したとされる証拠が見つかっていて、チーズで名高いフランスのブリー地方が原産地で、古くから番犬や牧羊犬、特に狼などの害獣から家畜を守るために飼育されていたようでした。
ブリアードは、当時は「シアン・ベルジュ・デ・ブリー(ブリー地方の牧羊犬)」と呼ばれていました。1809年になってようやく「ブリアード」という名前が付いたようですが、一方で、14世紀に書かれた伝説に登場する犬「シアン・ド・オブリー」がなまってブリアードになったという説もあります。ちなみにこの「シアン・ド・オブリー」は、伝説に登場するモンディディエールという人物の息子の命を救ったとされています。
ブリアードは元来、家畜の群れを守る番犬として活躍していましたが、フランス革命後は土地が小さな領地ごとに分割されるようになり、家畜の群れは必然的に家の近くで管理されるようになっていきます。その結果ブリアードは、代表する家庭犬として人気がでました。
ブリアードがショードッグとして初めて登場したのは1900年頃です。1897年に最初のスタンダードが決定しますが、1909年にはこれが再度書き換えられることになりました。
実はブリアードは早くからアメリカに渡っており、二人の人物によって、この犬種がアメリカに持ち込まれたという証拠が残っています。しかし、彼らが持ち込んだブリアードの血統は残念ながら途絶えてしまい、第一次世界大戦後に米兵がアメリカに持ち込んだブリアードが、現在アメリカに存在するブリアードの祖先犬となっています。
1928年にはアメリカに渡り、AKCの公認を受けています。原産国であるフランスでは牧畜犬としてもっとも知名度の高い犬種として君臨しています。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 胃捻転・股関節形成不全 予防として、股関節検査・眼科検査・心機能検査をしておくことをおすすめします。 |
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