
シルキー・テリア
犬種の特徴
シルキー・テリアは、引き締まった体に光沢のある長いコートをまとい、洗練された印象を感じさせる犬種です。
ヨーク・シャテリアと似ていますが、シルキー・テリアのほうが体がすこし大きいです。体高より体長がやや長く、姿勢が低いので、ネズミ退治するのに適しています。敏捷で、動きもすばやく、常に鋭く警戒心に富んだ表情で周囲を見回しながら進みます。
まっすぐな被毛は、絹のようにつやつやして光沢があり、さらさらとしていて、とても長いです。頭頂部の被毛は、頭部から尾の付け根まで左右に分かれ生えています。
一見陽気で愛らしく見えるシルキー・テリアですが、実際には大胆で攻撃的、好奇心旺盛で遊び好きといった、活発に動き回る、まさにテリアの典型といった犬種です。独立心、テリトリー意識がつよいため、他の犬やペットに対しても攻撃的になりがちですが、よい番犬になる素質をもっています。
この犬の歴史
オーストラリアにはテリアの変種と言われる犬種が2種あり、オーストラリアン・テリアとシルキー・テリアの2種類です。
シルキー・テリアは19世紀の終りにオーストラリアで作出された小型テリアで、外貌はヨークシャー・テリアに似ており、サイズは少し大きく、被毛はヨークシャー・テリアほどは長くありません。
シルキー・テリアの祖先犬となるヨークシャー・テリアがイギリスからオーストラリアに持ち込まれたのは1800年代後半のことです。ヨークシャー・テリアとオーストラリアン・テリアの交配によって誕生したのがシルキー・テリアでした。
この犬種は、サイズも被毛の長さも、ヨークシャー・テリアとオーストラリアン・テリアのちょうど中間といった具合で、両犬種のいいところをもった犬種だともいわれています。シルキー・テリアが、新しい犬種として決定されました。
その後、シルキー・テリアは近親交配によって、急速に純血種を増やしていくことになります。
その後、1926年には体重に関してなんとか妥協できる数値に落ち着くことで、すべての地域で受け入れられるスタンダードに修正されることになりました。当時、オーストラリアでは、シドニー・シルキー・テリアという名前で人気を集め、1955年にオーストラリアン・シルキー・テリアという名前に変更されます。
アメリカでは、ちょうど同じ1955年にシルキー・テリアという名前でAKCに認定されることになります。
シルキー・テリアは稀な犬種というわけではありませんが、愛好家にその魅力が浸透するまでには少々時間がかかり、ほどほどの人気でとどまっているのが現状です。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 特にありません。 |
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