犬の体臭と口臭を抑える方法

< 犬の体臭と口臭の主な原因>

愛犬が犬臭くなるとシャンプーします。
よく犬特有と言われる匂いですが、実は、かなり犬以外の臭いが原因となっています。
においが強くなると犬のシャンプーの回数が増えます。しかし、そのシャンプーがきっかけの一つで「皮膚炎」と「外耳炎」が起こりやすくなります

皮膚炎と外耳炎は、動物病院で治療を受けるトップの病気です。その意味で、においを抑えることは、間接的に皮膚炎や外耳炎になりにくくできます。
その意味で、皮膚炎や外耳炎の引き金となる理由に、犬の体臭があるのです。その体臭が発生する根源を知っておくことは、いろいろととても役立つ知識と思います。

体臭は、人の場合を例にとると「ニンニク」などを食べると口臭・体臭が強くなります。そして、肉食の多い欧米食はその影響で体臭が強くなりやすいです。そのため欧米の国では香水を使うことが多い訳ですネ。

このように匂いの大きな原因に「食べ物」があります。

多くのご家庭で愛犬のドッグフードが選ばれる基準は、食べっぷり(食いつき)が良いことだと思います。
ドッグフードは、その食べっぷり(食いつき)を良くするために『ケモノ臭(獣臭)の原料』を使用するのが一般的です。
これは、鹿や牛の皮ふの体臭に似せたものです。犬の先祖のオオカミは匂いで狩りをします

犬の嗅覚が良い理由は、先祖のオオカミが、鹿や野牛の体臭を嗅ぎわけて獲物を追い詰めて狩りをしたことに由来する能力です。

その本能が残っていて、強いケモノ臭のするフードは食欲が増すのです。

これは狩りするとき(食事前)の狩りの性質を利用したものです。

犬の先祖のオオカミは、獲物の匂いを探すことから狩りをはじめ、獲物を捕らえたら私たち通常食べている肉の部分を食べます。その部分は肉にくさみがあまりありません。この部分を使用すると臭みのないフードとなります。
ケモノ(獣)臭の少ないフードを選ばれると愛犬に体臭や口臭が少なくなります。
このことを体感的にご存じの愛犬家は多いと思います。フードの匂いが強くなると、犬の体臭や口臭が強くなります。フードの匂いが少ないと犬の体臭や口臭も少なくなることが多いです。

フードの原材料(裏側)表示をみていただくと、原料のトップに「肉」が来ているのが犬に有用性が高いのですが、さらに、フードのケモノ臭が少なく、高質な肉の匂いがするものを選んでいただくと、健康にも体臭の軽減にも良いでしょう。

①ドッグフードの原材料の最初に「肉」と表示してある
②ドッグフードのイヤなにおいが強くない(良い肉の香りがするものが最高です)

良質の肉を使用し、<ダイジェスト>の使用量が少なくものが体臭予防に役立つと思います。犬の体臭や口臭にお悩みの方には、オススメの判断基準です(∩_∩)/。ドッグフードは嗅ぐ(かぐ)習慣を身に付けましょう!

<ダイジェストとは?>

これはドッグフードの表面にコーティングしてある犬用の『嗜好剤』のことです。犬は、匂いで食欲がそそられるため、あえて強い匂いのするダイジェスト(喰い付き剤)といわれる原料が開発されています。人でいう化学調味料のようなものと思っていただけると分かりやすいと思います。
それがドッグフードの表面にコーティングして良く食べる製品として開発されています。
ダイジェストの野生時代の狩りを想起させるケモノ臭は犬の食欲をそそります。反面、体臭や口臭が強くなるという面もありそうですネ。
犬が嫌いな人の大きな理由として、「犬臭(いぬくささ)」があります。
犬が嫌いな人は犬の匂いが嫌いな人が多いのです。そのほかに、過去に噛まれたり追いかけられた経験や、飼育したことがないので怖いという意見も多いと思います。

<適切なフードで匂いを軽減しましょう>

犬のにおいが嫌いな方は、本当は犬が嫌いなのではなく、「ドッグフードのにおいが嫌い!」というケースも多いかもしれないのです。
この点は、以前から、とても気になっていました。
実は、私も犬は大好きですが、犬臭と言われるダイジェストが犬の口の中で細菌により腐敗した匂いが嫌いでした。この口で、身体をなめるので、体中が腐敗フードの匂いになります。(笑)

もし犬にいわれのない無実の罪で、愛犬が嫌われていたら、それはかわいそうです!
私は犬が大好きです。適切なフードにすると、世間で犬臭いと言われる匂いは、激減します。手作り食をされている方は、このあたりの犬臭が少なくなることは、体験済みの方が多いと思います。

犬はくさいから嫌いなんて、あまりにもかわいそ過ぎます!
(こんなにも献身的でやさしい家族の犬がかわいそうです!)

私たちでも同じこと言われたら傷つきますよね!
「あなた、臭いから嫌い」

犬はとても賢いです。繊細で人以上の感情がわかります。
黙っていても、その人の「気持ち」が分かります。
愛犬家のみなさまは、どうお感じになられたでしょうか?

獣医師・宿南章獣医師

投稿者プロフィール
【文責】 獣医師・宿南 章(しゅくなみ あきら)
   
【資格】 獣医師免許(1993年取得)
   
【所属団体】 一般社団法人ペットフード協会 会員

ペットフード公正取引協議会 会員

The Royal Society for the Protection of Birds 会員

日本盲導犬協会 会員

野生動物救護獣医師協会 正会員
   
【プロフィール】 1969年生まれ 兵庫県養父(やぶ)市出身。

日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)獣医学科卒業。 獣医師。
横浜で犬猫の動物病院に勤務。その後、米国のCAM( Complementary and Alternative Medicine )を日本に導入している 研究所に移籍。北海道の農協の依頼を受け、牛のサルモネラダブリン症の治療を行い、当時抗生物質も効かない病気を治癒させるなど、数多くの治療実績を持つ。
その後、予防医学に特化した自然療法動物病院を設立し現在に至る。

   
【研修・研究内容】 1983年…アメリカ ウィスコンシン州、400エーカーの酪農家で住み込み実習

1985年…北海道 中標津 200頭飼育の酪農家で住み込み実習

1988年…獣医薬理学研究室にて薬草の薬理作用の研究(3年間)

1993年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(1回目)

1994年…アメリカ カリフォルニア州 医療研修(2回目)

2006年…オーストラリア メルボルン イアンゴウラー財団でガン医療研修
   
【論文】 Efficacy determination test for the Vibrational therapy in case of the skin ulcer induced on mice A.SHUKUNAMI Eastern Medicine 2004
   
【著書】 「薬いらずで愛犬の病気は治る」WAVE出版 は、17部門で1位を獲得するベストセラーとなり高い評価を得ている。

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