
ポインター
犬種の特徴
ポインターは、まっすぐな背にピンと張った尾、優美な雰囲気が漂い気品溢れる身のこなしで、とても優雅な犬種です。ですが、引き締まった筋肉質のスマートな体が機敏さ、力強さを表しています。
被毛は、短く厚めのまっすぐな被毛がはえており、光沢がありなめらかです。
ポインターは、用途の広い猟犬で、何時間もの間走り回れるほどのスタミナをも持ち合わせています。そのため、かなりの運動量を必要とし、運動不足になるとストレスから少々破壊的な行動に出るところがあります。とても賢く、目的を理解し仕事をする犬種です。
この犬の歴史
最も初期のポインターは17世紀頃にはイギリスで飼育されており、優秀なグレーハウンドやフォックスハウンド、ブラッドハウンド、そして狩猟に使われていた古いタイプのスパニエル系などと交配されたと考えられています。獲物を発見すると、その前方に立ち止まり、凝視し、姿勢を低くして鼻先を獲物の方向に突き出し、片足をあげてポイントする事からポインターと名付けられました。
18世紀に入ると、飛んでいる鳥を銃で打ち落とすという狩猟々が人気を集めため、ポインターは鳥類を見つけるのに卓越した能力を発揮することになります。獲物となる鳥の居場所を見つけて猟師に教え、猟師が鳥を撃ち落とす準備ができるまでじっと待っていられるのが理想的なポインターの条件でした。
その後、19世紀になって自動装填式の銃が登場し、ゆっくりとした動作のスパニッシュ・ポインターは徐々に好まれなくなり、交配は立ち消えていきます。同時に、獲物を捕まえるよりも、もっと訓練しやすいよりよい性質の犬を目指して、優秀なセッターとの交配が行われました。
狩猟は娯楽として人気が高まり、ポインターの人気もそれにつれて上昇し、2頭のポインターを使って鳥の位置を正確に突き止めるというのが猟師にとって理想的な狩猟スタイルとなりました。ドッグショーが流行となった19世紀後半には、ポインターは誇らしげで、落ち着きのある絶妙な「ポーズ」がもっとも際立って注目された犬種のひとつでした。現在では、家庭でのペットとして、競技犬や狩猟犬として愛好家から人気の犬種です。
かかりやすい病気
気をつけたい病気 | 眼瞼内反症 予防として股関節検査・眼科検査をしておくことをおすすめします。 |
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